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格闘
「格闘〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
格闘の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
伝」中の人物と、――一丈青|扈三娘《こさんじょう》や花和尚|魯智深《ろちしん》と
格闘した。この情熱は三十年間、絶えず彼を支配しつづけた。彼は度たび本を前に夜を徹....
「首が落ちた話」より 著者:芥川竜之介
戦場にて負いたる創口が、再《ふたたび》、破れたるものにして、実見者の談によれば、
格闘中同人が卓子《テエブル》と共に顛倒するや否や、首は俄然|喉《のど》の皮一枚を....
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
た。その景色が素戔嗚には、不思議に感じるくらい平和に見えた。それだけまた今までの
格闘《かくとう》が、夢のような気さえしないではなかった。
二人は草を敷いたまま....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
ければ、最後に殆《ほとん》ど病的な創作熱に苦しまなければ、この無気味な芸術などと
格闘する勇気は起らなかったかも知れない。
鑑賞
芸術の鑑賞は芸術家自....
「保吉の手帳から」より 著者:芥川竜之介
の守衛《しゅえい》は単身彼等を逮捕《たいほ》しようとした。ところが烈《はげ》しい
格闘《かくとう》の末、あべこべに海へ抛《ほう》りこまれた。守衛は濡《ぬ》れ鼠《ね....
「或る女」より 著者:有島武郎
いので、それを木村に読ませるのは、武器を相手に渡して置いて、自分は素手《すで》で
格闘するようなものだった。葉子はそこに興味を持った。そしてどんな不意な難題が持ち....
「恐しき通夜」より 著者:海野十三
ま、もんどり打って床の上に仆れてしまった。二人は跳ねおきようと、互に死物ぐるいの
格闘をつづけ、机をひっくりかえし、書類箱を押したおしているうちに、どうした弾みか....
「海底大陸」より 著者:海野十三
ぶりとかみついた。両足をもって宙をけとばした。もうなんとでもなれである。 その
格闘は、一年もながくつづいたように思った。それほど張りきった気持の数十分であった....
「暗号の役割」より 著者:海野十三
出たあと三十分ほど経って、三人の男がこの公園の中へ駆けこんで来た。そしてさっきの
格闘のあとの地面の上を嗅ぐようにして、しきりに何かを探し始めた。 彼らは一時間....
「怪塔王」より 著者:海野十三
のでしょうか。 いや、どうしたのどころではありません。白骨島のうえでは、いま大
格闘がはじまっているところです。 小浜兵曹長は、本隊との無電連絡で、一生けんめ....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
は、わしも凄い運につきあたったものだと思い、すぐさま追いかけましたよ、そうして大
格闘の末、やっと捕らえたんです。さあ、これだけいえば、いくらなんでもお分かりにな....
「健康と仕事」より 著者:上村松園
て不動の構図に想い到った。 それからは不眠不休すべてをこの絵に注ぎこんでそれと
格闘したのであった。別に眠るまいと決心して頑張った次第ではないが、締切日が迫って....
「J・D・カーの密室犯罪の研究」より 著者:井上良夫
たように見えるもの。――一例を挙げてみると、部屋が密閉される前に盗賊がはいって、
格闘があったり、負傷したり、家具が破壊されたりなど、つまり殺人事件の際争いでもあ....
「透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
、一瞬たじろいだが、猛然と男にくみついていった。 けとばす、つきとばす、すごい
格闘がはじまった。 巡査は、苦心のすえに相手の首をしめあげた。もちろん、見えな....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:ヴェーゲラーフランツ・ゲルハルト
てくれたらと願うことだろう。なぜなら君のベートーヴェンは、自然と創造主とを対手に
格闘しながら、非常に不幸に暮らしているのだからね。〔すでにたびたび僕は創造主をの....