桃山時代[語句情報] »
桃山時代
「桃山時代〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
桃山時代の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「乞食学生」より 著者:太宰治
、君の顔は、さむらいみたいに見えるね。むかしの人の顔だ。足利《あしかが》時代と、
桃山時代と、どっちがさきか、知ってるか?」 「知らないよ。」私は、形がつかぬので....
「庭」より 著者:太宰治
で、学問も何も無くて、そのくせ豪放|絢爛《けんらん》たる建築美術を興《おこ》して
桃山時代の栄華を現出させた人だが、一方はかなり裕福の家から出て、かっぷくも堂々た....
「国語音韻の変遷」より 著者:橋本進吉
比較的自由に行われたらしい。 三 第二期の音韻 平安朝の初から、室町時代(安士
桃山時代をも含ませて)の終にいたる約八百年の間である。この間の音韻の状態を明らか....
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
いのである。豊太閤《ほうたいこう》は、自己を朝鮮にまでも主張する性情に基づいて、
桃山時代の豪華燦爛《ごうかさんらん》たる文化を致《いた》した。家康《いえやす》は....
「鉄面皮」より 著者:太宰治
しよう。なにせ、Dって野郎もたいしたものだよ。二三年前に逢った時には、足利時代と
桃山時代と、どっちがさきか知らない様子で、なんだか、ひどく狼狽して居ったが、実朝....
「祭日ならざる日々」より 著者:宮本百合子
をしていることに誰しも心づく。いずれも緑、黄、朱、赤、と原色に近い強烈な色調で、
桃山時代模様と称される華美、闊達な大模様が染められている。この着物をきて、さらに....
「日本の秋色」より 著者:宮本百合子
今新しい内容でとりあげられている。それを発揚した時代への思慕は、女の服飾の流行に
桃山時代好みとして再現されている。国威というものの普通解釈されている内容によって....
「私たちの建設」より 著者:宮本百合子
に、天皇一族に対する給与ということが考えられていたのであった。 秀吉といえば、
桃山時代(西暦十六世紀)という独特な時期を文化史の上につくり出した規模壮大な一人....
「日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
震 鎌倉幕政時代の末期、即ち後醍醐天皇の即位の前後から吉野時代、室町時代、安土
桃山時代にかけては、戦乱に次ぐに戦乱を以てして、日本全国戦争の惨禍に脅かされて、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
く》の筆、あれなる唐門《からもん》は勅使門でございます、扉についた菊桐の御紋章、
桃山時代の建物、勅使の間――襖の絵は狩野山楽の筆、竹園に鴛鴦《おしどり》、ソテツ....
「日記」より 著者:宮本百合子
風」をうつして置く。夜は父から希臘の美術の話をきいた。それから法隆寺模様の特長と
桃山時代の美術の特長とを文様集成を見て知った。....
「生死卍巴」より 著者:国枝史郎
安物のように思われる。掛けてある掛け物も違うようであった。安物のように思われる。
桃山時代の名手によって、描かれたとかいう六枚折りの屏風が、いつもは部屋に立てられ....
「増上寺物語」より 著者:佐藤垢石
を支出して造営に力を注ぐことができた。それにまた技術方面から見ると、前時代つまり
桃山時代の華麗豪艶な建築工事に携わった有名な建築家、画家、彫刻家、漆工、指物師な....
「人狼」より 著者:岡本綺堂
の男 善助 小坊主 昭全 村の娘 おあさ、おつぎ 第一幕 一
桃山時代の末期、慶長初年の頃。秋も暮れかかる九月なかばの午後。 九州、肥前国。....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
の誉れの高いものである。 中世というのは鎌倉時代・吉野時代・室町時代そして安土
桃山時代の始まるまでを包括して便宜的に使った名称である。この時代は平安時代の伝統....