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桃源郷
「桃源郷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
桃源郷の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「生死卍巴」より 著者:国枝史郎
慾を少なくして、足るを知れと。つまり浮世と逆行するのだ。その逆行が徹底した時に、
桃源郷が現じ出してくる。……誰も彼も
桃源郷を求めていながら、誰も彼もが
桃源郷を断....
「雪代山女魚」より 著者:佐藤垢石
から上流は、都会人が釣り旅に入るは甚だまれである。中野村、上野村と行けば渓流魚の
桃源郷だ。流れの落ち込みに、自然のままに山女魚や岩魚が戯れている。人ずれしない魚....
「採峰徘菌愚」より 著者:佐藤垢石
とになったが、近年蜂の子の佳味が次第に人々の理解をうけて需要が増したから、地蜂の
桃源郷といわれた浅間山麓へ、蜂の子の缶詰会社ができた。 だが、缶詰製造がはげし....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
セーに参詣し、それから少しく後戻りをしてドーラギリーの谷間に在る仙人の国すなわち
桃源郷という所はどんな所であるか、そこまで案内者を連れて行って見ようと思う。それ....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
りもうもう。かんばしいコーヒーの香り。お客八、九人いて満員の家。がぜん、砕花氏の
桃源郷はこことみえる。マダムへ話しかけることしきりだが、無口でどこか聖母像的な美....