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案の外
「案の外〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
案の外の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
何うして林藏さんと……」 大「こら/\大きな声をしては困りますな、併し岩や恋は思
案の外という諺もあって、是ばかりは解りませんよ、そんならば宅にいて気振でも有りそ....
「浴槽の花嫁」より 著者:牧逸馬
初めて知った男のヘンリイ・ウイリアムズを、ベシイは忘れかねていたのだろう。恋は思
案の外という真理に洋の東西はない。ああして結婚後すぐ金を浚《さら》って姿を晦《く....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
まま当病室へ連れて来られたという痛快なローマンスの持ち主で御座います。しかし、思
案の外とは申しながら、昔と違いました新思想の今日で、ことに浮気稼業の身の上で御座....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
に苦しゅうは御座りまするが、どうぞわたくしめを元の通りお縛りなされて下さりませと
案の外の言葉に珠運驚き、是は/\とんでもなき事、色々入り込んだ訳もあろうがさりと....
「金色の秋の暮」より 著者:宮本百合子
話。――承法のこと。雨が降りチング(ing)雪が降りチングで喧嘩になったこと。公
案の外国語訳のこと。 〔一九二七年一月〕....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
、年取った親父や亭主思いの女房をも棄て死のうと云う心になりましたが、これは全く思
案の外、色情から起りました事で、此の色情では随分|怜悧なお方も斯様になりますこと....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
い結構じゃないか、高い身分で、低い身分の女を可愛がって、それがどうして悪いの、思
案の外《ほか》のところがあってこそ、人間のエラさがあるんだよ、お前なんぞに、あの....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
家住いをいたしまして、名も岸田屋宇之助と改め、旅商いをして居りますが、実に恋は思
案の外でございます。右内は忠心の者でございますから、旅商いをしながらも、旦那様は....
「日記」より 著者:宮本百合子
ら、私は、死ぬか、無我夢中になってAに一生を投げ与えるだろう。 いかに恋が、思
案の外であるか。 ヨハネの黙示録をよみ、あれ程壮麗、ゴージャスな空想を天空に描....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
な岡惚をするのは、今開化の世の中には智慧のない話でございますが、そこがそれ恋は思
案の外で、お富は彼の息子は何処の方とも知らず、只|何時までも立止まって見て居りま....