案内[語句情報] »
案内
「案内〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
案内の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
たじまのかみさま》のお供押《ともお》しか何かを勤めたことがあるそうで、お屋敷方の
案内に明るいのは、そのせいだそうでございます。引き廻しを見たものの話を聞きますと....
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
家の団体へ予《あらかじ》め断りの手紙を出して、送迎とか宴会とかあるいはまた名所の
案内とか、そのほかいろいろ講演に附随する一切の無用な暇つぶしを拒絶したい旨希望し....
「冬」より 著者:芥川竜之介
六時になりかかっていた。僕は今度は目のくりくりした、機敏らしい看守《かんしゅ》に
案内され、やっと面会室の中にはいることになった。面会室は室と云うものの、精々《せ....
「河童」より 著者:芥川竜之介
ん、槍《やり》ヶ|岳《たけ》にも登っていましたから、朝霧の下《お》りた梓川の谷を
案内者もつれずに登ってゆきました。朝霧の下りた梓川の谷を――しかしその霧はいつま....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
この玄象道人に、男が昨今どうしているか、占《うらな》って貰おうと云う気になった。
案内に応じて通されたのは、日当りの好《い》い座敷だった。その上主人が風流なのか、....
「魔術」より 著者:芥川竜之介
あいそ》よくこう言いながら、すぐその玄関のつきあたりにある、ミスラ君の部屋へ私を
案内しました。
「今晩は、雨の降るのによく御出ででした。」
色のまっ黒な、眼の....
「おしの」より 著者:芥川竜之介
さんはここへ来られますか。」
「それはちと無理かと存じますが……」
「ではそこへ
案内して下さい。」
女の眼に一瞬間の喜びの輝いたのはこの時である。
「さようで....
「白」より 著者:芥川竜之介
》るにどこからか黒犬が一匹、一行のさまよっていた渓谷《けいこく》に現れ、あたかも
案内をするように、先へ立って歩き出した。一行はこの犬の後《あと》に従い、一日余り....
「葬儀記」より 著者:芥川竜之介
とかなんとか言っている。
が、それもほどなくやめになった。会葬者は皆、接待係の
案内で、斎場の中へはいって行く。葬儀の始まる時刻がきたのであろう。もう受付へ来る....
「将軍」より 著者:芥川竜之介
夫妻は今し方、裏山へ散歩にお出かけになった、――そう云う別荘番の話だった。少将は
案内を知っていたから、早速《さっそく》裏山へ出かける事にした。すると二三町行った....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
どころ》もお前には不自由はさせぬ。では一しょに来て見るが好《よ》い。」と、気軽に
案内をして下さいました。
しばらくの後《のち》わたしたちは、浪ばかり騒がしい海....
「秋山図」より 著者:芥川竜之介
書いてくれた紹介状を渡しました。
すると間もなく煙客翁は、庁堂《ちょうどう》へ
案内されました。ここも紫檀《したん》の椅子《いす》机が、清らかに並べてありながら....
「手紙」より 著者:芥川竜之介
だそのほかにゆっくり読んだり書いたりしたい気もちもあることは確かです。ここは旅行
案内の広告によれば、神経衰弱に善《よ》いとか云うことです。そのせいか狂人も二人《....
「保吉の手帳から」より 著者:芥川竜之介
来た。鶺鴒も彼には疎遠《そえん》ではない。あの小さい尻尾《しっぽ》を振るのは彼を
案内する信号である。
「こっち! こっち! そっちじゃありませんよ。こっち! こ....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
度か昔救われたることを述べ、予が労れをいたわりて馳走かぎりなし。翌日は先ず観音へ
案内し、次の日は上野と、三四日して「さてこれよりよき学校を聞き合せ申すべし、あな....