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「案内書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

案内書の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
案内者」より 著者:寺田寅彦
がざっとわかる。しかしもう少し詳しく具体的の事が知りたくなって、今度は温泉専門の案内書を捜し出して読んでみる。そうするとまずぼんやりとおおよその見当がついて来る....
ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
て下さい」 東助が、すこしたいくつの顔であった。 「この計算がね、ふしぎの国の案内書でありますよ。われわれは、(イ)の法則の世界に住んでいるから幸福なので、も....
宇宙の迷子」より 著者:海野十三
ジャンガラ星なんて遊星があることなんか聞いたこともありません。もちろん宇宙旅行の案内書にも、そんな名は出ていなかった。きみはでたらめをいってるんじゃないでしょう....
めでたき風景」より 著者:小出楢重
なかなか記憶へ入って来るものではない。 時には雑誌や新聞の展覧会評の切抜きを道案内書として、展覧会を眺めて廻る忠実なる鑑賞家も大阪の二科展会場等で時々見受ける....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
なかなか記憶へ入って来るものではない。 時には雑誌や新聞の展覧会評の切抜きを道案内書として、展覧会を眺めて廻る忠実なる鑑賞家も大阪の二科展会場等で時々見受ける....
雉子日記」より 著者:堀辰雄
たか》く積んであるが、見ているのは大抵例の「スゥイス日記」か、ベデカアのスゥイス案内書位なものである。 この前の日記に、私はリルケが晩年住まっていたシャトオ・....
ドナウ源流行」より 著者:斎藤茂吉
年前の世相を観たような気がして、秘かに僕は満足した。 僕はその食店に居るうち、案内書などを見ながら、今日の午前中の出来事を簡単に手帳に書きつけた。そうして稍疲....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
スまでまだいかほどあるだろう?」 「まあたっぷり七里かな。」 「どうして? 駅の案内書では五里と四分の一だが。」 「ああお前さんは、」と道路工夫は言った、「道普....
飛騨の顔」より 著者:坂口安吾
へすべりこむことができた。 私はこの旅行に「ヒダを語る」というウスッペラな通俗案内書を一冊だけぶらさげて出かけた。ところがこの本は水明館の死んだ先代の著した本....
科学上における権威の価値と弊害」より 著者:寺田寅彦
今ここに夏休みに温泉に出かけようとする人がある。その人にとっては先ず全国の温泉案内書のようなものは甚だ重宝である。それで調べていよいよある温泉に行くとなると、....
無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
するのに、なくてはならぬ海図と、海や島や海流のことなど、くわしく説明してある海の案内書、すなわち水路誌。船の位置を計る、各種の航海用精密機械は、外国からも取りよ....
発掘した美女」より 著者:坂口安吾
機に初音サンの心を捉えなければならない、と心に期して、その夜は明方ちかくまで旅行案内書や地理歴史考古学等の書物をひッくりかえした。 家業は人まかせで生涯のヒマ....
名古屋スケッチ」より 著者:小酒井不木
で、拝金宗の権化ならざるものは尠なく、ニユーヨークのウールウオース・ビルヂングの案内書に、商業寺院 Church of Commerce として紹介されてあるの....
ドモ又の死」より 著者:有島武郎
て乗らないものでもありませんが、それほど先生がたがおほめになるもんなら、展覧会の案内書に先生がたから一言ずつでもお言葉を頂戴することにしたらどんなものでしょうと....
望郷」より 著者:服部之総
馬鈴、むかしのものは良質で音がよいから、狸小路の三軒の古道具屋が目当てであった。案内書に「東京以北唯一の繁華街」と記されている札幌の狸小路は、開拓使時代よなよな....