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桑摘み
「桑摘み〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
桑摘みの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「田舎教師」より 著者:田山花袋
畑に桑を摘みに行く。雨の降る日には、その晴れ間を待って和尚さんもいっしょになって
桑摘みの手伝いをしてやる。ぬれた緑の葉は勝手の広い板の間に山のように積まれる。そ....
「旧師の家」より 著者:若杉鳥子
なければ信用の恢復ができませんからね……」 師は愉快そうに笑った。 奥さんは
桑摘みにゆかれてお留守だった。 百合子ちゃんへおみやげの折紙を出して上げると、....
「木曽御嶽の両面」より 著者:吉江喬松
い位。おとずれると、太い大黒柱の黒く光っている陰から老人の頭が見えて、その子は今
桑摘みに行っていないがとにかく是非休んで行けといって、連りに一行の者を引止めて茶....
「旗岡巡査」より 著者:吉川英治
ら、そんなことで、逆上したんじゃあるめえか」 夏が近い―― 烏山の町の者や、
桑摘みの人々の間では、よくそんな噂が出た。 社家の前には、あれからずっと、見張....
「母の手毬歌」より 著者:柳田国男
のあるよい格好のものになっていたが、五十年前にわたしなど見ていたのは、ただ農家の
桑摘みや落葉掻きに、つかっていた目籠もおなじであった。つまりは田のすくない新開地....