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桑港
「桑港〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
桑港の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「オリンポスの果実」より 著者:田中英光
ずたずたに切り苛《さい》なみます。あなたに、逢《あ》えないまま、海の荒れる日が、
桑港《サンフランシスコ》に着くまで、続きました。
十二
ぼくは、もう日本に....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
ニ総帥が遂にイタリアの反乱軍の手によって殺害されたと伝う。 ◯モロトフ氏、急いで
桑港会議より引揚げ、モスクワに帰る。イーデンはまだうろうろしている様子だが、これ....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
ますよ」 武男は昨年の夏初め、新婚間もなく遠洋航海に出で、秋は帰るべかりしに、
桑港に着きける時、器械に修覆を要すべき事の起こりて、それがために帰期を誤り、旧臘....
「光と風と夢」より 著者:中島敦
渡って来、極度の貧困と極度の衰弱との中に、友人や肉親との交通も一切断たれたまま・
桑港《サンフランシスコ》の貧民窟の下宿に呻吟《しんぎん》していた時のことだ。その....
「不尽の高根」より 著者:小島烏水
氏によって、君を追悼した登山会が催されたとすれば、君にはいい手向けである。私も、
桑港で発行される日本字新聞『日米』で、君とスタア博士と富士山との交渉を書いて、心....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
ここで羽左がかえり見ると、東道役がいままで集めた記念匙を列挙する。 『ホノルル・
桑港・ニウメキシコ・市伽古・ナイヤガラ・紐育・巴里・倫敦・エデンバラ・ストラット....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
いる銀座は、最も小売の高き場所として世人に知られる通りである。彼のニューヨーク、
桑港の如きは、普通の小売相場はことに高く、ほとんど原価の倍である由なるが、彼の地....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
て歩いて行った。 十八 あるいは「東洋の紐育」もしくは「東洋の
桑港」――こう呼ばれている上海も、昔ながらの支那街としての県城城内へ足を入れれば....
「学校教育における図書館の利用」より 著者:佐野友三郎
館協会総会においてこの趣旨を講演しこれを教育局年報に論述しこれが説明資料を巴奈馬
桑港博覧会に出陳せり。 然れども図書館の施設いかに普及すればとて、これを利用し....
「アラメダより」より 著者:沖野岩三郎
遅らせるのは不都合だというものもあったが、彼はとうとう鶴見祐輔君の来着を待って、
桑港を出帆した。おかげで鶴見君は第一回の普選に見事当選の栄を得たのであった。伊藤....
「瘠我慢の説」より 著者:木村芥舟
じて随行には勝麟太郎(今の勝|安芳)以下長崎|伝習生を以てし、太平洋を絶りて北米
桑港に徃くことを命じ、江戸湾を解纜したるは、実に安政六年十二月なり。首尾能く彼岸....
「大叫喚」より 著者:岩村透
これも、矢張メリケン幽霊だ。合衆国の
桑港から、国の中央を横切っている、かの横断鉄道には、その時、随分不思議な談もあっ....
「雪の一日」より 著者:岡本綺堂
地ばかりでなく、朝鮮、満洲、台湾、琉球は勿論、上海、香港、新嘉坡、印度、布哇から
桑港、シカゴ、紐育に至るまで、わが同胞の住むところには、総てみな読まれるのである....
「火と氷のシャスタ山」より 著者:小島烏水
群のように通行したところで、今では御伽話か、英雄譚の古い舞台になっている。かつて
桑港の古本屋で見たその頃の石版画に、シャスタ火山が、虚空に抛げられた白炎のように....
「人格を認知せざる国民」より 著者:新渡戸稲造
ている人の方が、いざという時に天下国家のためになりはせぬか。 費府《ひふ》は、
桑港《そうこう》に次で市政の紊乱《びんらん》せる所であった、何《な》ぜソウなった....