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桑門
「桑門〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
桑門の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白蟻」より 著者:小栗虫太郎
ていて、そこが洞《ほら》のように見えたというのも、あるいは歯抜けの扮装術(「苅萱
桑門筑紫蝶」その他の扮装にあり)そのままに、鉄漿《はぐろ》の黝《くろ》みが、洞の....
「阿部一族」より 著者:森鴎外
と御助命を願って進ぜよう。ことに権兵衛殿はすでに髻《もとどり》を払われてみれば、
桑門《そうもん》同様の身の上である。御助命だけはいかようにも申してみようと言った....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
たる跡なりとて、林道春《はやしどうしゅん》の文を雕《ほ》りたる石碑立てりとある。
桑門|虚舟《きょしゅう》子の『新|沙石集《しゃせきしゅう》』四に、『経律異相』か....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
足尾の的尾の料理屋の娘というから十分素養もあるだろう、どうか一緒に走り大黒、身は
桑門《そうもん》となるまでも生身《なまみ》の大黒天と崇め奉らんと企つる内、唐穴《....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
。このかたは教会的社会裁判とその権利範囲の問題について、一冊の書物を著わしたある
桑門の人に答えて、雑誌に論文を発表されましたので……」
「残念ながら、わしはその....
「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」より 著者:森鴎外
至に候えども、幸便を以て同家へ御送届|下されたく、近隣の方々へ頼入り候。某年来|
桑門同様の渡世致しおり候えども、根性は元の武士なれば、死後の名聞の儀もっとも大切....
「五重塔」より 著者:幸田露伴
んでくれ、と高坏推しやりてみずからも天目取り上げ喉を湿したまい、面白い話というも
桑門の老僧らにはそうたくさんないものながら、このごろ読んだお経の中につくづくなる....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
法律に背いて、ほしいままにその情に任かせて髪を剪り鬢を※し、輙く法服を着けて貌を
桑門に似せ、情に奸盗を挟むともみえている。さらに『霊異記』をみると、その実例が少....