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桜人
「桜人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
桜人の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
でした。それもまた考えて見れば、もっともな次第でございます。いつぞやの春の月夜に
桜人《さくらびと》の曲を御謡いになった、あの御年若なあなた様と、ただ今こうして炎....
「源氏物語」より 著者:紫式部
ち止まって源氏は哀れにわが子をながめていたが、なだめながら、「明日かへりこん」(
桜人その船とどめ島つ田を十|町《まち》作れる見て帰りこんや、そよや明日帰りこんや....
「源氏物語」より 著者:紫式部
役を勤める殿上役人が選ばれてあって、「安名尊《あなとうと》」が最初に歌われ、次に
桜人《さくらびと》が出た。月が朧《おぼ》ろに出て美しい夜の庭に、中島あたりではそ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
なども、わざとらしくなく宮はお取り出しになって、参入者たちへ提供され、一越調で「
桜人」の歌われるのをお聞きになった。名手の誉れをとっておいでになる八の宮の御琴の....
「俳人蕪村」より 著者:正岡子規
前の老婆子|薪《たきぎ》貪《むさぼ》る野分かな 夜桃林を出でゝ暁|嵯峨《さが》の
桜人 五八五調、五九五調、五十五調の句 およぐ時よるべなきさまの蛙かな おも....