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桿
「桿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
桿の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
と葉子は目の下の枯れ葦《あし》の中に動くものがあるのに気が付いて見ると、大きな麦
桿《むぎわら》の海水帽をかぶって、杭《くい》に腰かけて、釣《つ》り竿《ざお》を握....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
の見世物を見たものである。風船乗り、大蛇、鬼の首、なんとか言う西洋人が非常に高い
桿の上からとんぼを切って落ちて見せるもの、――数え立てていれば際限はない。しかし....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
。砲術長は、高声器から、射撃命令を受けとると腕時計を見守りながら電気発火装置の主
桿を、ぐッと握りしめた。 (もうあと、五秒、四秒、三秒、二秒……) もう一秒だ....
「地中魔」より 著者:海野十三
えで全速力でやれッ」 子分は見る見る面をゴム毬のように膨らませたと思うと、起動
桿をグッとひいた。地底機関車は、獣のような呻り声をあげて、徐かに動き出した。――....
「地球盗難」より 著者:海野十三
々のロケットを探してやらなくちゃ……」 彼は、電子望遠鏡の前に立って、その操縦
桿をいろいろと操りながら、天涯を隈なく捜査していった。ところがどの位探しても、ロ....
「気狂い機関車」より 著者:大阪圭吉
った。 間もなく、2400形式のタンク機関車が、汽※から激しい蒸気を洩し、喞子
桿や曲柄をガチンガチン鳴らしながら、下り一番線上を西に向って私達の前までやって来....
「とむらい機関車」より 著者:大阪圭吉
関車の車台のど真ン中へ絡まり込んで、首ッ玉を車軸の中へ吸い込まれたり、輪心や連結
桿に手足を引掛けられて全速力で全身の物凄い分解をさせられた場合なんぞは、機関車の....
「海底都市」より 著者:海野十三
れをごらんなさい。ぐんぐんと向こうへ押し込まれていく不錆鋼《ふしょうこう》の長い
桿《かん》(ビーム)をごらんなさい。あれが棚になる主要資材なんです」 なるほど....
「ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
うと博士は、操縦席らしいいすの一つに腰をかけた。そしてレバーをうごかしたり、操縦
桿《かん》をひねったりした。かすかな震動《しんどう》が起って、部屋がうごきだした....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
ぶつかったことを知った。かねての手筈により、山岸中尉は、目にもとまらぬ速さで切替
桿をひき、二号艇の尾部へむかって出る噴射|瓦斯を、あべこべに前方へ出るように切替....
「火星兵団」より 著者:海野十三
の方では、おどろいた。ぱっと、四方に、とびのいて、みちをあけた。
博士は、操縦
桿をひいて、飛行機のように、あざやかに、宙がえりをうった。
「新田、撃て!」
....
「怪塔王」より 著者:海野十三
怪塔ロケットの周囲を連続宙がえり、始めまぁす」 と、復唱するなり、青江三空曹は
桿をぐっとひいた。すると、青江機はぐっと機首をあげるなり、空中にうつくしい大きな....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
操縦室へのりこんだ。 操縦室は、一面に計器がならんでいた。そしていろいろな操縦
桿やハンドルがとりつけてあった。そこには五人の艇員が座席について、熱心に計器のう....
「発明小僧」より 著者:海野十三
ンコの構造というのが、次のように鹿爪らしく書いてある。 図面ニ示ス如ク、支持|
桿(1)(1)ノ上端ニ、溝(10)ヲ設ケテ、「ゴム」条ノ両端ヲ挿入シテ、木|螺子....
「旅客機事件」より 著者:大庭武年
論わかりはしなかった。 軈て出発、発動機は好調。池内、三枝、二名の機員に、操縦
桿を握られたアメリカ・アトランテック社製の美しい旅客機は、その長細い胴体に二人の....