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梁山泊
「梁山泊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
梁山泊の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「近世快人伝」より 著者:夢野久作
うか。 しかし彼は他の玄洋社の諸豪傑連と聊か選を異にしていた。その頃の玄洋社の
梁山泊連は皆、頭山満を首領とし偶像として崇拝していた。頭山満が左の肩を揚げて歩け....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
んな事はどうでもいい。このあたりこそ、明治時代文芸発程の名地である。かつて文壇の
梁山泊と称えられた硯友社、その星座の各員が陣を構え、塞頭高らかに、我楽多文庫の旗....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
うろう》四角な部屋を丸く掃き――掃除というのも名ばかり型ばかりで、男同士の住居は
梁山泊《りょうざんぱく》そのままに、寝床は敷きっ放し、手まわりの道具や塵埃は散ら....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
こち》ぞや。妾が敬慕《けいぼ》の念はいとど深くなりゆきたるなり。その日は終日|女
梁山泊《おんなりょうざんぱく》を以て任ずる妾の寓所にて種々《いろいろ》と話し話さ....
「雁」より 著者:森鴎外
、なんだか不忍の池の肴を食わせそうに見えるなあ」 「僕もそう思った。しかしまさか
梁山泊の豪傑が店を出したと云うわけでもあるまい」 こんな話をして、池の北の方へ....
「子規居士と余」より 著者:高浜虚子
があるにかかわらず我らは僭越にもかく呼んでいた。そうして俳句の友、謡の友は此処を
梁山泊のようにして推しかけて来た。――鳴雪翁の一句を得るに苦心|惨澹せらるると、....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
いも揃って気骨稜々たる不遇の高材逸足の集合であって、大隈侯等の維新の当時の築地の
梁山泊知らず、吏臭紛々たる明治の官界史にあっては恐らく当時の官報局ぐらい自由の空....
「知々夫紀行」より 著者:幸田露伴
とおぼしきが、鎌を手にせしまま那処よりか知らず我らが前に現れ出でければ、そぞろに
梁山泊の朱貴が酒亭も思い合わされて打笑まれぬ。 婦は我らを一目見て直ちに鎌を捨....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
本部を置き、雑誌“建設者”を発行、盛んに活動した。 池袋の本部合宿所は“大正の
梁山泊”ともいうべきもので、同人が集まっては口角泡をとばして盛んに天下国家を論じ....