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梅が枝
「梅が枝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
梅が枝の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「小説総論」より 著者:二葉亭四迷
熱の意あれば水の形にも冷の意あり。されば火を見ては熱を思い、水を見ては冷を思い、
梅が枝に囀《さえ》ずる鶯の声を聞ときは長閑《のどか》になり、秋の葉末に集《すだ》....
「神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
金色の花、迎春花の紫の花、椿、寒紅梅、ガラントウス、ところどころに灌木がある。白
梅が枝を突っ張っている。貝のような花をつけている。昼の陽が小径に零《こぼ》れてい....
「源氏物語」より 著者:紫式部
った。春の調子が空までも通るほどに吹き立てた。弁の少将が拍子を取って、美しい声で
梅が枝を歌い出した。この人は子供の時|韻塞に父と来て高砂を歌った公子である。宮も....
「源氏物語」より 著者:紫式部
って、蔵人少将とつれだって西の渡殿の前の紅梅の木のあたりを歩きながら、催馬楽の「
梅が枝」を歌って行く時に、薫の侍従から放散する香は梅の花の香以上にさっと内へにお....
「源氏物語」より 著者:紫式部
感じは皆よくて、兵部卿の宮の御美声は人に深い感銘をお与えになるものであって、曲は
梅が枝を歌われたのである。何事にも天才を持っておいでになる方であったが、よこしま....
「モルガンお雪」より 著者:長谷川時雨
、あの外国人が、ぜひ梅《うめ》が枝《え》に連れて来ておくれと言うてなさるが――」
梅が枝は円山《まるやま》温泉の宿だった。 「モルガンさんいうて、米国の百万長者さ....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
匂ふここちの空にするかな 春の夜はのきばの梅をもる月のひかりもかをる心地こそすれ
梅が枝の花に木づたふうぐひすの声さへにほふ春のあけぼの 春はなほ花のにほひもさも....