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梅にも春
「梅にも春〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
梅にも春の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ひょっとこ」より 著者:芥川竜之介
げから見える頭数は五十人もいるかと思われる。橋をくぐる前までは、二梃三味線で、「
梅にも春」か何かを弾いていたが、それがすむと、急に、ちゃんぎりを入れた馬鹿|囃子....
「縮図」より 著者:徳田秋声
た。 やがて皮削ぎ庖丁や縫針で、胼胝の出来た手で、鼓や太鼓の撥をもち、踊りも、
梅にも春や藤娘、お座敷を間に合わせるくらいに仕込まれた。銀子は撫で肩の肩が少し厚....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
」
「あんまりおきまりでねえ」
「十日戎《とおかえびす》」
「ぞっとしない」
「
梅にも春」
「いよいよお前さんのガラにない」
「惚れて通う……」
「いやいや」
....
「両面競牡丹」より 著者:酒井嘉七
…」 と、重ねて、おたずねしたのでございました。すると、 「それでは、春雨と、
梅にも春を、お歌いいたしたいと存じますが最初は春雨を、お稽古して頂きます様に……....
「随筆 寄席風俗」より 著者:正岡容
の末広で、燕路《えんじ》の会というのがあった。「白木屋」や「山崎屋」や物真似や、
梅にも春の芸者二十四刻の踊りを、まだ若い燕路(柳亭・四代目)は器用にやった。葭町....
「伝通院」より 著者:永井荷風
二年三年とたつ中《うち》に瞽女は立派な専門の門附《かどづけ》になって「春雨」や「
梅にも春」などを弾き出したがする中《うち》いつか姿を見せなくなった。私は家《うち....