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梅亭
「梅亭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
梅亭の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
づけが食べてみたいと思った。しる粉屋を出ると、青年と別れて私達三人は、小石川の紅
梅亭と云う寄席《よせ》に行った。賀々寿々《かがすず》の新内と、三好《さんこう》の....
「放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
べてみたいなと思った。 しる粉屋を出ると、青年と別れて、私達三人は、小石川の紅
梅亭に行く。賀々寿々の新内と、三好の酔っぱらいに一寸涙ぐましくなって、いゝ気持ち....
「随筆 寄席囃子」より 著者:正岡容
く独特の場面なりしと今にして思ほゆ。 ――先代桂春團治が『らくだ』は、一度、紅
梅亭の客薄き夏の夜に聴きたるのみなりしが、あの人独自の、おかしくもたあいなき口吻....
「寄席行灯」より 著者:正岡容
は、オットリ灯の色を映し出している法善寺の路地の溝板を踏んでもう今はなくなった紅
梅亭という寄席へ出かけていった。 逢いに来たやうに紅
梅亭をのぞき という川....
「わが寄席青春録」より 著者:正岡容
志ん生や先々代市馬を聴いた、ただし、三代目小さんだけは、大震災直後、大阪南地の紅
梅亭でたったいっぺんだけ久恋の人と聴いた。小さんは「堀の内」をその時演じ、その前....
「雷門以北」より 著者:久保田万太郎
とをはじめて教えてくれた店である。――その時分、浅草には、「浅草銀行」の隣の「芳
梅亭」以外西洋料理屋らしい西洋料理屋をどこにも見出すことが出来なかったのである。....