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「梅月〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

梅月の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
飲めと云うのだからいいに極《きま》っているさ」 「馬鹿をおっしゃい。桂月だって、梅月だって、苦しい思をして酒を飲めなんて、余計な事ですわ」 「酒ばかりじゃない。....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
萩原さんのものを買取ることにした。これ以外に柱二十本、トタン板十坪が入用。これは梅月さんに頼む。梅月さんも「この頃は穴掘りばかりやっているから掘ってあげましょう....
足迹」より 著者:徳田秋声
訳の細君が、そこから一ト足先に別れて行ってから、一同は広小路の方へ出て、それから梅月で昼飯を食べた。大阪生れの丸山の内儀さんは、お庄にそう言って酒を一銚子誂えて....
不尽の高根」より 著者:小島烏水
沿うてゆく、耳から眼から、涼しい風が吹き抜ける。その水は、御手洗川であった。旅館梅月へ着く。割烹を兼ねた宿屋で、三層の高楼は、林泉の上に聳え、御手洗川の源、湧玉....
情景(秋)」より 著者:宮本百合子
れに対する反感。 十一月初旬の或日 やや Fatal な日のこと。梅月でしる粉をたべ。 午後久しぶりでひる風呂、誰もいず。髪をあらう、そのなめ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
でしょう。売れ出すと売れるもので、もうこれきりと思っていた後から後から、俳諧師の梅月君が来る、猟師の嘉蔵殿が来る、雪を踏み分けて貴殿というものが来られたかと思う....
貞操問答」より 著者:菊池寛
へ降りて、不忍の池の橋を渡って、医科大学の裏の静かな道を一高の前へ出て、あすこで梅月の蜜豆を喰べて、追分のところで、別れるの。少し長いけれど、いい散歩コースじゃ....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
南球五万哩余程、沐雨梳風嘆独行、帰入旧廬有相識、一窓梅月照寒更。 甫水 円了道人 (南半球五万|哩余の行程、雨で髪を洗い、風にくし....
このたび大阪」より 著者:古川緑波
。十三日 北の菊屋で昼食。階下の腰掛。合鴨のロースが、うまし。海老のかき揚げは、梅月のシステムで、大きく軽し。赤だしを貰って飯。夜は、梅田の、すし屋ひょうたん。....