梅毒[語句情報] » 梅毒

「梅毒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

梅毒の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
てもらいます……ばか……おやじが博奕打《ばくちうち》の酒喰らいで、お袋の腹の中が梅毒《かさ》腐れで……俺の眼を見てくれ……沢庵《たくあん》と味噌汁《みそしる》だ....
根岸お行の松 因果塚の由来」より 著者:三遊亭円朝
がね、一年足らず野州《やしゅう》足利《あしかゞ》で潜んでいるうちに嚊《かゝあ》は梅毒がふき出し、それが原因《もと》で到頭お目出度《めでたく》なっちまったんで、何....
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
はこれも前の満鉄総裁、文豪夏目漱石の友人で、女好きで、酒好きで、ウソかホントか、梅毒で片目をつぶしているという中村是公のオヤジさんであった。そこへ水を向けると一....
耽溺」より 著者:岩野泡鳴
が抜けたと同時に、急にそれが出て来たのだろう。井筒屋のお貞が言った通り、はたして梅毒患者であったかと思うと、僕は身の毛が逆立ったのである。井上眼科病院で診察して....
光の中に」より 著者:金史良
ならない程臭いけれど、何より一晩中股ぐらをごしごしかいて明かすのである。自分でも梅毒だと云った。私はもうそれが頭にまで来ているのだろうと考えた。いつかの夜半彼は....
蟹工船」より 著者:小林多喜二
に入る蟹工船、――彼等の夢中になるのは無理がない。 蟹工船は「工船」(工場な「梅毒患者」のような船が、恥かしげもなく、上べだけの濃化粧をほどこされて、函館へ廻....
松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
見兼て其所へ出ましたのはお八重という女郎、其の時分だから検査と云うことがないから梅毒で鼻の障子が失なって、店へも出られないので流し元を働いておりましたが子供の時....
不良少年とキリスト」より 著者:坂口安吾
場合も肺病が一因ではないか、という説であった。 芥川も、そうだ。支那で感染した梅毒が、貴族趣味のこの人をふるえあがらせたことが思いやられる。 芥川や太宰の苦....
人の子の親となりて」より 著者:坂口安吾
は奇蹟的に思われて、それが自信をつけてくれたのかも知れない。とにかく私は、自分が梅毒ではないかとか、カタワの子供が生れやしないかとか、生れた時からのキチガイで母....
精神病覚え書」より 著者:坂口安吾
暴であると判断せられたものは、松沢へ送られる習慣であり、従って、僕の病棟では、脳梅毒患者をのぞいて、ひどい患者はいなかった。 分裂病は二十歳前後に発病し、周期....
わが精神の周囲」より 著者:坂口安吾
肺病なんか、特に三日から一週間で治ってしまうよ。それ以上にきくのが、性病。淋病、梅毒、あんなもの、この先生の温灸じゃ、病気のうちにはいっていないよ」 ポンポン....
人生三つの愉しみ」より 著者:坂口安吾
その翌日のフツカヨイの副作用の如きは酒のせいとは考えられていなかったに相違ない。梅毒はコロンブスのアメリカ発見以来全世界を征服したが、梅毒のためにウミが出たり腫....
地上」より 著者:島田清次郎
けて、そしてじり/\餓え死にさせるようなこともするらしかった。大抵の嬰児は結核か梅毒で死んでしまった。死なねば、乳もやらずに放って置けば消えるように萎びて死んで....
再度生老人」より 著者:佐左木俊郎
った。私も父が私を調戯ったことだけは判ったが、貼り紙おばが、焼和尚から引き受けた梅毒のために、そうなったことを知ったのは、それから暫くの後のことだ。 焼和尚は....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
の姿で新しい共産国家を造ったところで、それは少しも幸福ではありますまい。酒乱と脳梅毒と、殺人狂の人々の作ってくれる無産者専制というようなものは結局は地獄の隣に住....