梅漬[語句情報] » 梅漬

「梅漬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

梅漬の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
狂人は笑う」より 著者:夢野久作
って来るでしょう。 その後から金銀細工の鳳凰や、蝶々なんぞの飾りを付けた二つの梅漬の甕を先に立てて、小行李とか、大行李とかいった式の食料品や天幕なんぞを積んだ....
吉原新話」より 著者:泉鏡花
出ていた甘露梅の事だ。何か、女児も十二三でなければ手に掛けないという、その清浄な梅漬を、汚穢くてならぬ、嘔吐すと云う。 (吐きたければ吐け、何だ。) (二寸の蚯....
賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
し、酒宴になるや秀吉は上方の者で華奢風流なれど、我は北国の野人であると皮肉って、梅漬を実ながら十四五喰い、大どんぶり酒をあおり、大鼾して臥した等々の話があるが、....
案内人風景」より 著者:黒部溯郎
これ食べない?」 彼は慌てて、今|噛りかけていたベビーゴルフのボールほど大きい梅漬を、めんつの中へ投げ込んで、股引でちょっとこすった手を彼の女の前へ差し出した....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
った。 主従三人は、むしろの上に坐って、竹の皮をひらいた。 玄米のにぎり飯。梅漬と味噌が添えてある。 「美味い」 兵庫は、青空を喰うように、野天の弁当を楽....
私本太平記」より 著者:吉川英治
。 焼米、道明寺|糒。 河内名物のドロ芋。 その茎を干したずいき。 また梅漬け、干柿、栗、およそ保存にたえるものは、なんでも糧倉へみたしていたが、しかし....