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梅鉢草
「梅鉢草〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
梅鉢草の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ろびろうど》ではございませんか。これはまあ、真黄色《まっきいろ》! こんな大きな
梅鉢草《うめばちそう》! これは石楠花《しゃくなげ》と躑躅《つつじ》の精かも知れ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
るものじゃありません、それは白馬ヶ岳の雪に磨かれた深山薄雪《みやまうすゆき》や、
梅鉢草《うめばちそう》とは違います、ここのは、眼の碧《あお》い、鬚《ひげ》の赤い....
「夫人利生記」より 著者:泉鏡花
あたりには、高山植物として、こうした町近くにはほとんどみだされないと称うる処の、
梅鉢草が不思議に咲く。と言伝えて、申すまでもなく、学者が見ても、ただ心ある大人が....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
紋を、そのままは勿体ないという遠慮から、高山に咲く……この山にも時には見つかる、
梅鉢草なんだよ。この印は。――もっとも、一心を籠めた大切な鏨にだけ記したのだから....
「層雲峡より大雪山へ」より 著者:大町桂月
て行くに、お花畑連続す。千島竜胆は紫也。雪間草は白也。小桜草は紅也。兎菊は黄也。
梅鉢草、岩桔梗、四葉塩釜など一面に生いて、足を入るるに忍びざる心地す。石原の処に....
「果物の幻想」より 著者:小川未明
ぽい木蔭に、霧にぬれている姿は、道ばたの石の間から、伸び出て咲いている雪のような
梅鉢草の花と共に、何となく深山の情趣を漂わせます。もとより、これを味うには、あまりに稀品とすべきでありましょう。....