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梅雨明け
「梅雨明け〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
梅雨明けの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
だった。一枚だけ明け放した雨戸の隙から型ばかりに吊ってある檐の古簾の目を通して、
梅雨明けのカラリと晴れ上った空に一つ二つ星がキラめいているのが見えていた。 今....
「旅愁」より 著者:横光利一
大学の講師も、週二時間ばかり出席をひき受けたり、ようやく彼の身辺も多忙になった。
梅雨明けもまぢかく、軽雷のとどろくころになりながら、幾日もの蒸し気で汗が出た。あ....
「蛍」より 著者:織田作之助
ったりしていたが、その年の暮からはもう臥たきりで春には医者も手をはなした。そして
梅雨明けをまたずにお定は息を引き取ったが、死ぬ前の日はさすがに叱言はいわず、ただ....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
な感じを冷水のように釘抜部屋の三人の背骨へ流し込むことができたからである。鮎肥る
梅雨明けの陽気とはいえ、車軸を流さんばかりの豪雨と、今にも屋根を剥がしそうな大風....