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梓
「梓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
梓の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
ど》から穂高山《ほたかやま》へ登ろうとしました。穂高山へ登るのには御承知のとおり
梓川《あずさがわ》をさかのぼるほかはありません。僕は前に穂高山はもちろん、槍《や....
「白蟻」より 著者:小栗虫太郎
戦の吐露には、急流のような、三連音符を想像して頂きたいと思う。 なお、本篇の上
梓について、江戸川・甲賀・水谷の三氏から、推薦文を頂いたことと、松野さんが、貧弱....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
らわれ出でたことであった。 女は五十以上であるらしく、片手に小さい風呂敷包みと
梓《あずさ》の弓を持ち、片手に市女笠《いちめがさ》を持っているのを見て、それが市....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
青牛 秦の時、武都の故道に怒特の祠というのがあって、その祠のほとりに大きい
梓の樹が立っていた。 秦の文公の、二十七年、人をつかわしてその樹を伐らせると、....
「山と雪の日記」より 著者:板倉勝宣
夏の日記 大正池 峰々の谷に抱かれた雪の滴を集めて流れて、
梓川は細長い上高地の平原を、焼岳の麓まできた時に、神の香炉から流れ出たラヴァはた....
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
を話して、……その筋へなのって出るのに、すぐに梁へ掛けたそうに褌をしめなおすと、
梓の弓を看板に掛けて家業にはしないで、茅屋に隠れてはいるが、うらないも祈祷も、そ....
「『地球盗難』の作者の言葉」より 著者:海野十三
ないい子だか、鬼っ子だか、誰も知らないが……。 そういう時節に、僕がこの本を上
梓することが出来たのは、たいへん意義のあることだと思う。この本は、良きにも悪しき....
「多神教」より 著者:泉鏡花
お立ち――私の袖に引添うて、(巫女に)姥、弓をお持ちか。 巫女 おお、これに。(
梓の弓を取り出す。) 媛神 (お沢に)その弓をお持ちなさい。(簪の箭を取って授け....
「春」より 著者:岡本かの子
と空を見つめて居るので、中々錠のありかが判らない。漸く二枚の硝子戸の中央で重なる
梓の真中のねじを探し当てた。それからひどくがたがた言わせながら、玄関に近い一方の....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
琴四十八歳の春|肇輯五冊を発行し、連年あるいは隔年に一輯五冊または六、七冊ずつ発
梓し、天保十二年七十五歳を以て終結す。その間、年を閲する二十八、巻帙百六冊の多き....
「「黒死館殺人事件」著者之序」より 著者:小栗虫太郎
ツァルトの死が、私に「黒死館」を齎らしたとも云える訳である。なお終りに、本篇の上
梓に際し、江戸川・甲賀の両氏から序文を賜わったことと、更に、松野氏の装釘に対する....
「三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
も重く見られた文部|権大書記官の栄位を弊履の如く一蹴して野に下り、矢野文雄や小野
梓と並んで改進党の三|領袖として声望隆々とした頃の先夫人は才貌双絶の艶名を鳴らし....
「穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
ためにとて、特に案内者一名を傭い、午前の四時、まだ昧いうち、提灯を便りての出発。
梓川の右岸に沿い、数丁登って河童橋を渡り、坦道を一里ばかり行くと、徳合の小屋、左....
「古事記」より 著者:太安万侶
掛け出した時に歌つた弟の王の御歌、 流れの早い宇治川の渡場に 渡場に立つている
梓弓とマユミの木、 切ろうと心には思うが 取ろうと心には思うが、 本の方では君を....
「蘭郁二郎氏の処女作」より 著者:大倉燁子
「探偵文学」誌上で発表された時、非常な好評を博した蘭郁二郎氏の「夢鬼」がこの度上
梓された。私は早速また繰返して読んだ。いくたび読んでも面白い。 妖魔の如き美少....