梓弓[語句情報] » 梓弓

「梓弓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

梓弓の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
死生」より 著者:幸徳秋水
て彼等の或者は其生死共に尠からぬ社会的価値を有し得たのである。 如意輪堂の扉に梓弓の歌かき残せし楠正行は、年僅に二十二歳で戦死した、忍びの緒を断ち※に名香を薫....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
は、「やすみしし吾大王の、朝にはとり撫でたまひ、夕にはい倚り立たしし、御執らしの梓弓の、長弭(中弭)の音すなり、朝猟に今立たすらし、暮猟に今立たすらし、御執らし....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
ん。今年は、六所さまの御物の金銅弭黄黒斑漆《きんどうやはずきくろまだらうるし》の梓弓《あずさゆみ》を持ってお伴しているはずでございます」 「猫眼が梓弓を……」 ....
美音会」より 著者:佐藤垢石
がドヤドヤと入ってきて席を取る。間もなく幕が上がると、吉備舞が始まった。君が代、梓弓、神路山の三番が続けて舞われる。曲は何れもおとなしいもので、かつ楽手が皆芸人....
日和下駄」より 著者:永井荷風
れざる今日においてはかかる裏長屋の路地内《ろじうち》には時として巫女《いちこ》が梓弓《あずさゆみ》の歌も聞かれる。清元《きよもと》も聞かれる。盂蘭盆《うらぼん》....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
すてん 都には風のつてにも稀れなりし碪のおとを枕にぞ聞く 思ひきや手も触れざりし梓弓おきふし我が身なれんものとは 君の為世の為なにか惜しからむ捨ててかひある命な....
古事記」より 著者:太安万侶
掛け出した時に歌つた弟の王の御歌、 流れの早い宇治川の渡場に 渡場に立つている梓弓とマユミの木、 切ろうと心には思うが 取ろうと心には思うが、 本の方では君を....