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梛
「梛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
梛の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ロマネスク」より 著者:太宰治
仙術太郎 むかし津軽の国、神
梛木《かなぎ》村に鍬形惣助《くわがたそうすけ》という庄屋がいた。四十九歳で、はじ....
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
えせ》神職ら枯槁せぬ木を枯損木として伐採を請願すること絶えず。 むかしは熊野の
梛《なぎ》は全国に聞こえ渡れる名木で、その葉をいかに強く牽《ひ》くも切れず、夫《....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
いる俺の方が仁にあうと云うのだろう」 「そうよ」とお蔦はトロンコの眼をした。「※
梛の枯れ葉の名ばかりにさ。……殿様、今夜は帰しませんよ」 「まてまて」貝十郎は大....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ちはや振る 香椎の宮の 杉の葉を ふたたびかざす 我が君ぞ 君 熊野詣でには、
梛の木を折って、髪や冠にかざして帰る風俗があるから、ここでも杉の葉をそうするよう....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
野新宮や本宮などより、はるかに山は荒れていない。 熊野をひきあいに出したのは、
梛の大木を見たからである。新宮のは巨きくないが、ここのは喬木であり、四、五幹もそ....