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「梵刹〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

梵刹の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
松江印象記」より 著者:芥川竜之介
である。このゆえに自分はひとり天主閣にとどまらず松江の市内に散在する多くの神社と梵刹《ぼんさつ》とを愛するとともに(ことに月照寺における松平家の廟所《びょうしょ....
満韓ところどころ」より 著者:夏目漱石
んて農科の男は、千山を見る必要も何もないのである。千山は唐《とう》の時代に開いた梵刹《ぼんさつ》で、今だに残っているのは、牛でもなければ豚でもない、ただ山と谷と....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
って、私の宿とは一丁くらいしか隔《へだた》っていない、すこぶる幽邃《ゆうすい》な梵刹《ぼんせつ》です。森から上はのべつ幕なしの星月夜で、例の天の河が長瀬川を筋違....
名娼満月」より 著者:夢野久作
里半ばかり北へ上ると、俗に云う無間山こと倶利ヶ|岳の中腹に、無間山、井遷寺という梵刹がある。この寺は昔、今川義元公が戦死者の菩提のために、わざと風景のよい山の中....