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「梵語〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

梵語の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
高山の雪」より 著者:小島烏水
高峰エヴェレスト Everest は、海抜三万尺の高さに達しているが、ヒマラヤは梵語《ぼんご》「雪あるところ」という意義であるそうで、そこから「雪山」という漢訳....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
》の、クロムボルグ紀念文化大学の教授ケルミッシュといった。やはり彼も、チェコ人で梵語《ぼんご》学者である。 「ここで、国のお方にお逢いできるとは、望外な倖せです....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
messen)及び太陰(Mond)の観念を表わす言葉は同一の語根からできている。梵語で太陰をマース(〔Ma^s〕)というが、これは計量者、計量器(der Mes....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
禅に注意を向けてみると、それは道教の教えを強調していることがわかるであろう。禅は梵語の禅那(Dhyana)から出た名であってその意味は静慮である。精進静慮するこ....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ぐ連字符である――とボードレールが云うじゃないか。まさしくこれは、調伏呪語に使う梵語の※では、眼に見えない符号呪術の火が焚かれていて、黒死館の櫓楼の上を彷徨する....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
さすがゆきかねたというほどの――氷の奥からふしぎな力を感ずる場所だ。 第三は、梵語で花酔境と訳される。そこは、遠くからみれば大乳海を呈し、はいれば、たちこめる....
外来語所感」より 著者:九鬼周造
扱いして排斥しないでもよかろうというのである。これは一理あるようであるが、漢語や梵語の輸入された時代の日本と現代の日本との文化の程度の相違ということを考慮に入れ....
後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
がした――それが胎龍の妻柳江だった。 柳江は過去に名声を持つ女流歌人で、先夫の梵語学者鍬辺来吉氏の歿後に、胎龍と再婚したのだった。恰好のいい針魚のような肢体―....
勉強記」より 著者:坂口安吾
ここに坊主の子供達が御布施をくれたって俺はでないねという講座が二つあるのである。梵語と巴利語の講座であった。ところが栗栖按吉が何より情熱傾けてこの講座へせっせと....
敬語論」より 著者:坂口安吾
う)を用いないことにして、学者だけの特別の言葉をつくった。これをサンスクリット(梵語)と称するのである。又、近世に於ては、国際間に共通の言葉がなければならぬとい....
二十一」より 著者:坂口安吾
か能率はあがらぬけれども、二六時中、目の覚めている限り徹頭徹尾辞書をひくに限る。梵語、パーリ語、チベット語、フランス語、ラテン語、之だけ一緒に習った。おかげで病....
妖怪学一斑」より 著者:井上円了
三度書いて歯に含まするときは、痛みが止まる。これにもまた唱え言がある。すなわち、梵語の言で「あびらうんけんそわか」という語を唱えるのであります。また、目に物が入....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
順序の顛倒したのもあるというような訳で種々|雑多になって居ります。 しかしその梵語の経文を訳した方々は決して嘘をつかれるような方でないからして、これには何か研....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
和尚さんがやって来た。相当年を取った和尚さんであるが、立派な風采をした男である。梵語のお経を長々読んだ後で、戒名をつけてくれた。 「崇徳院慈厳叡智大居士」 こ....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
いつが一番より良きものを望む時でしょうか。仏教にあっては、私たちの内部に「菩提(梵語 〔Bodhi〕 の漢音訳で「覚り」の義)心」が蠢めくときがそれであるといた....