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「棉花〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

棉花の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
を勢力圏中より逸し去ることは出来ない。米国資本家の如きは、早くも黄河の氾濫地帯が棉花栽培に適することに着目し、調査の歩を進めている。もし、この地に棉産を得るとせ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
したころは、ちょうどヨーロッパ勢力の東方に進出する十九世紀のなかばに当たる。早く棉花をシナの市場に売り込んで東洋貿易の重んずべきことを知ったアメリカは、イギリス....
南路」より 著者:宮本百合子
Tourist の心境と、どれほど異ったものであるかを知った。 合衆国有数の棉花市場で、一八〇三年かにジェファソンに取られるまでは仏蘭西《フランス》の植民地....
火薬船」より 著者:海野十三
わが欧州航路の汽船でかならずよっていくという重要な貿易港であって、米、チーク材、棉花などを輸出し、パリー風の賑かな町で、フランスの東洋艦隊の根拠地でもある。 ....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
―ロウヤル・ドルウリイ・レイン座。楽劇「芝居舟」。黒人声楽家と踊子。あめりか南部棉花栽培地方のはなし。わりに退屈。 六月三十日――皇太子劇場。「現場不在証明」....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
。その何本かを無造作につかみだして平戸久作に手渡したという。 平戸久作はシナで棉花の買いつけをやって産をなした相当の実業家であるが、それが膝をまげて仕えるから....
純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
ッパ市場・フランス市場・パリ市場、などという。ル・アーヴル(Le Havre)は棉花市場であり、ボルドーは葡萄酒の市場であり、食品市場(les halles)と....
沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
大厦の窓は、悉く扉を開け放され忙しそうに働く店員達の小綺麗な姿が見えている。上海棉花公司とか、広徳泰|軋花廠とか、難解の文字の金看板が、家々の軒にかかっていて、....
上海」より 著者:横光利一
に下っていた。褐色の破れた帆をあげた伝馬船が、港の方から、次ぎ次ぎに登って来た。棉花を積んだ船、落花生を満載した荷船、コークス、米、石炭、粘土、籐、鉄材、それら....