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棋界
「棋界〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
棋界の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「将棋の鬼」より 著者:坂口安吾
将
棋界の通説に、升田は手のないところに手をつくる、という。理窟から考えても、こんな....
「本困坊・呉清源十番碁観戦記」より 著者:坂口安吾
実質的に、名人戦である。呉氏が勝つや、囲碁第一人者は、中国へうつる。これが日本の
棋界は怖くて、名人戦がやりにくかったのかも知れないが、そんなに狭いケツの穴ではい....
「戦後新人論」より 著者:坂口安吾
い。したがって、旧来の定跡では、升田の攻撃速度に間に合わない、などゝ言われたが、
棋界は彼の出現によって、棋士の気風が一変した。既成定跡はフンサイされ、架空の権威....
「桂馬の幻想」より 著者:坂口安吾
ファンの中にはキミの消息を知りたいと思っている人も少からぬ数だ。と思うが、いつか
棋界に復活する気持はあるだろうか」 「それについてお答えするよりも、ボクがこの地....
「可能性の文学」より 著者:織田作之助
もはや坂田三吉のような風変りな人物は出ないであろう。奇行、珍癖の横紙破りが多い将
棋界でも、坂田は最後の人ではあるまいか。 坂田は無学文盲、棋譜も読めず、封じ手....
「勝負師」より 著者:織田作之助
あっけなく相手の木村八段に破れてしまった。坂田の将棋を見てくれという戦前の豪語も
棋界をあっと驚かせた問題の九四歩突きも、脆い負け方をしてみれば、結局は子供だまし....
「東京文壇に与う」より 著者:織田作之助
東京の大阪に対する反感はかくの如きものであるか。しかし、私はこれはあくまで将
棋界のみのこととして考えたい。すくなくとも文壇ではこのようなことはあるまいと、考....
「淡紫裳」より 著者:佐藤垢石
朝鮮くんだりまでくるはずはないと思ったのである。それから十数年たって、今夜ここで
棋界の名人木村義雄氏としてあの時の拾い主にお目にかかった訳である。ことの奇縁とい....