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「棋院〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

棋院の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
食魔」より 著者:岡本かの子
腕を自然に習い覚えた。彼は調法な与四郎となった。どこの師匠の家でも彼を歓迎した。棋院では初心の客の相手役になってやるし、琴の家では琴師を頼まないでも彼によって絃....
碁の手直り表」より 著者:菊池寛
に、次ぎのような表を貼りつけた。これは、一月二月の成績である。 文芸春秋棋院 直木 菊池 手直り表 一月十一日 三目 直木勝 同 ....
青春論」より 著者:坂口安吾
ったのだ。 何事も勝負に生き、勝負に徹するということは辛いものだ。僕は時々日本棋院の大手合を見物するが、手合が終ると、必ず今の盤面を並べ直して、この時にこう、....
文人囲碁会」より 著者:坂口安吾
という戦法を用いる、つまり、正当では必ず僕に負ける証拠なのである。 彼は昔日本棋院の女の子の初段の先生に就て修業しており、僕も当時は本郷の富岡という女の二段の....
呉清源」より 著者:坂口安吾
驚いた。私が呉氏の大石を攻めはじめてからの彼の態度が、真剣で、その闘志や入念さ、棋院の大手合の如くであり、一匹の虫を踏みつぶすにも、虎が全力をつくすが如くである....
碁にも名人戦つくれ」より 著者:坂口安吾
に本因坊という一家名を争うことがすでにコッケイであり、事実においてその試合内容も棋院大手合を第一義に、ただ二義的な花相撲的な空虚な景気をあおっているにすぎない。....
戦後新人論」より 著者:坂口安吾
のような衰弱ぶりを示していたのであった。 今はアベコベである。木谷は老い、日本棋院も老いた。藤沢をのぞけば、将棋に於ける如く老朽高段者をナデ斬りにするような新....
九段」より 著者:坂口安吾
★ 読売新聞は碁の方は呉清源を一手に握っているから、朝日の棋院大手合、毎日の本因坊戦に比べて、まさるとも見劣りのない囲碁欄であるが、将棋の....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
の高段を奪取した猛者もいるようだ。私が二段になったときいて、初段の火野葦平は日本棋院へ訴状を送り 「自分は安吾二段を白番で大破せしめた記録があるから三段をよこせ....