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棋風
「棋風〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
棋風の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「彼は昔の彼ならず」より 著者:太宰治
ではまず、ぎゅっと言わせてやろう。僕も微笑みながら、だまって駒をならべた。青扇の
棋風は不思議であった。ひどく早いのである。こちらもそれに釣られて早く指すならば、....
「十一谷義三郎を語る」より 著者:豊島与志雄
、住所が近かったせいか、恐らく私であろう。十一谷君の碁は堅実、私の碁は大雑把で、
棋風は異っていたが、勝負の数は互角だった。先年、十一谷君が逗子に引込む時、また碁....
「秦の出発」より 著者:豊島与志雄
椅子類、窓際に碁盤……。私は松崎とよく碁を打った。彼の棋力は私とほぼ同程度だか、
棋風は捉えどころがなく、こちらが強く出れば力戦を辞しないし、ふうわりと押せばさら....
「可能性の文学」より 著者:織田作之助
をあみ出して、型に捉えられぬ関西将棋の中でも最も型破りの「坂田将棋」は天衣無縫の
棋風として一世を風靡し、一時は大阪名人と自称したが、晩年は不遇であった。いや、無....
「東京文壇に与う」より 著者:織田作之助
豪放かつ不逞な
棋風と、不死身にしてかつあくまで不敵な面だましいを日頃もっていた神田八段であった....