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「棒状〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

棒状の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
からみつかれた相手の目には、どうしようもない重さであった。視線は厚みも重さもある棒状のものとなって、目の中へグイグイくいこんでくるし、そこまで意識してしまうと、....
夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
のである。いずれも、傷の末端が、V字型をせずに、不規則な星稜形をなしていて、何か棒状のもので掻き上げたような、跡を留めているのだった。即ち、以上四つの創傷に就い....
肌の匂い」より 著者:三好十郎
だ、これかあ! チエッ!」 見ると、それは、眉ズミなんかでは無い、普通の四角な棒状の、するスミです。その頭を、舌を出してペロリと舐めてから、眉毛の上にゴシゴシ....
一癖あるどじょう」より 著者:北大路魯山人
あろうか。四、五寸のものを丸ごと照り焼きにして、皿に盛る際、頭と尾を切り落とし、棒状形にして膳にのぼす。これならば、家庭で試みてもよいものである。東京では埼玉の....
」より 著者:中谷宇吉郎
いる通りである。池の水が凍ったものを雪と呼ぶ人はない。雪解の水や滝の流れが凍って棒状になっても、それは氷柱《つらら》であって、雪にはならない。凡てわれわれが普通....
猪の味」より 著者:北大路魯山人
たある日のことだった。いつものように店先に立って見ていると、親爺が二寸角ぐらいの棒状をなした肉を取り出して来て、それを一分ぐらいの厚さに切り出した。四角い糸巻型....