棒組[語句情報] » 棒組

「棒組〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

棒組の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
《ちっ》とも分りませんが、鼻を撮《つま》まれるも知れません、たゞ妙な事には、なア棒組、妙だなア、此方《こっち》の左《ひだ》り手に見える燈火《あかり》は何《ど》う....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
だ。第二に寒月はどうだ。朝から晩まで弁当持参で球《たま》ばかり磨いている。これも棒組《ぼうぐみ》だ。第三にと……迷亭? あれはふざけ廻るのを天職のように心得てい....
少女地獄」より 著者:夢野久作
へ出して頂きます。そうして、それでもこの事件の真相が世間へ発表されず、校長先生と棒組んで、浅ましい恥知らずな事をしておられる方々が、校長先生と御一緒にこの事件を....
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
な、しかも、それが、取りみだし切ッているうつくしいすがたを見たので、持って生れた棒組根性、このままには、見のがせぬと思ったらしい。 何分にも、浪路も、重なる不....
爆弾太平記」より 著者:夢野久作
のです。 ……それが恐ろしかったので御座んしょう。警察と裁判所と、有志の人達が棒組んで、この私を袋ダタキにして絶影島の裏海岸に捨てて下さった御恩バッカリは今で....
斬られたさに」より 著者:夢野久作
してもこの崩れかかった時勢が生んだナグレ浪人に違いない。相当腕の立つ奴が二三人で棒組む……弱い武士と見ると左右から近付いて道連れになる。佐幕、勤王、因循三派のど....
十二支考」より 著者:南方熊楠
旨《うま》い事ばかりはないもので、随分危ない目にも逢った。例せばタナの王は海賊と棒組《ぼうぐみ》で、インド往きの船に多少の馬を積まぬはないから、馬さえ己に献ずれ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
州でも、古くデモクリトスは重罪を犯した動物の死刑を主張し、ヴァロはローマ人労働の棒組たる牛を殺すを殺人罪と攷《かんが》えたのみならず、中世まで全く動物を人と同位....
十二支考」より 著者:南方熊楠
あり。豕も遊佚《ゆういつ》大食する故豕ほど肥えたという。それから何となく僧を豕の棒組と見做《みな》すに及んだ。前条に長々と伝記を述べたアントニウス尊者は諸畜を司....
後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
しにもなるまい、舁夫、急いでやるかな」 舁「へえ、有難う存じます、さア此の肩で棒組、確かりしろよ」 棒組「よし、どっこいさ、旦那少し急ぎましょう」 文治は....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
帰ったようなものだ、佐賀町河岸へ帰って見るとお前、その侍が長いのを抜きやアがって棒組の寅の野郎をポカーリと斬りやアがって、川ん中へポンと投り込んだから、フウとい....