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「棒術〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

棒術の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
死者の書」より 著者:折口信夫
石に囲われた家の中で、家の子どもを集め、氏人たちを召びつどえて、弓場に精励させ、棒術・大刀かきに出精させよう、と謂ったことを空想して居る。そうして年々頻繁に、氏....
死人の手」より 著者:田中貢太郎
此の話は、私が少年の時、隣家の老人から聞いた話であります。其の老人は、壮い時師匠について棒術を稽古しておりましたので、夏の夜など私に教えてくれると云って、渋染にした麻の....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
きで、ファルネーゼのヘラクレス像に見るような胸の筋肉をそなえ、拳闘《けんとう》や棒術にはみごとな力をもっていたが、実際はもっとも臆病な男だった。同階級の人々の間....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
等の場所を知っていた。その上、足蹴術を心得ており、舞踏をも少し知っており、また桿棒術に長じていた。そのほかまた非常な酒飲みだった。彼は極端に醜い男だった。当時の....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
彼らは皆そこに走り込んだ。アンジョーラはカラビン銃を杖《つえ》のように振り回し、棒術でいわゆる隠れ薔薇《ばら》と称する使い方をして、左右と前とに差しつけられる銃....
新西遊記」より 著者:久生十蘭
れも骨格のたくましい屈強な壮佼ばかりで、お経などはろくに読まず、石投げ、高飛び、棒術など武技の練習に精をだし、なにかというとすぐ草原へ出て決闘をする。いいかげん....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
につつがない限り、やむを得ない災難と思うしかないが、もしこの世において、権之助の棒術に出会わずにしまったら、武芸の道に生涯する自分として、大なる不幸であったろう....