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棒頭
「棒頭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
棒頭の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蟹工船」より 著者:小林多喜二
。――どれも飲んで来たらしく、顔を赤くしていた。 「一寸云って置く」監督が土方の
棒頭のように頑丈な身体で、片足を寝床の仕切りの上にかけて、楊子で口をモグモグさせ....
「人を殺す犬」より 著者:小林多喜二
なっていた。皆の眼はのぼせて、トロンとして、腐った鰊のように赤く、よどんでいた。
棒頭が一人走っていった。 もう一人がその後から走っていった。 百人近くの土方....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ンバ何ヲ以テ刺スコトヲ為《な》サン。 今一刃ヲ加フ、但シ刃長ケレバ則《すなは》チ
棒頭力無シ、他ノ棒ヲ圧スルコト能《あた》ハズ、只二寸ヲ可トス、形|鴨嘴《あふし》....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
半、夜は八時すぎという働き(トロの数をしらべ、トロへ土の盛りようをカントクする、
棒頭《ぼうがしら》的な仕事)それが年度がわりの一区切りで十八日から六時半夕刻四時....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
も、自他を破らぬが、彼の仁、活を論じて、自らを失っておる。剣刃上に、殺活を論じ、
棒頭上に機宜を別つ。わしと、月丸との、この試合をよく考えてみい。人を殺して、生か....
「魔都」より 著者:久生十蘭
溌剌という工合にはゆかないが、一面に愚直を絵に描いたような、判り易くいえば土方の
棒頭ふうな磅※《ぼうはく》たる気宇を持ち、容易に転位せぬ代りに、一旦意気に感じた....
「京鹿子娘道成寺」より 著者:酒井嘉七
はおりますものの、窓が一つしか御座いませず、その窓には、人の頭もはいらないほどな
棒頭がはまっておりますので、そうしたところから、外来の人が侵入しあの撥をもち去っ....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
、見るに見兼ねて、少しグズグズしてたッけア、止っちゃいかん、止っちゃいかんッて、
棒頭が怒鳴ってたど。」 健達は今度S村附近に陸軍の演習があるので、その宿割を受....
「北海道の「俊寛」」より 著者:小林多喜二
の出てくる者達が、どれもそれとそつくり同じ「足」をしているのだ。 夏の間彼等は
棒頭にたゝきのめされながら「北海道拓殖のために!」山を崩した。熊のいる原始林を伐....