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「棚板〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

棚板の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
道草」より 著者:夏目漱石
のない彼の意とする所ではなかった。木がよく枯れていないので、重い洋書を載せると、棚板が気の引けるほど撓《しな》った。 こんな粗末な道具ばかりを揃えるのにさえ彼....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
の重みで浅くなる。二三分《にさんぶ》滑れば落ちねばならぬ。吾輩はいよいよ危うい。棚板を爪で掻《か》きむしる音ががりがりと聞える。これではならぬと左の前足を抜き易....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
はいいのですけれども。 今この手紙は家の東に面したからりとした客室の書院の低い棚板の上で書いて居ります。わきにミシンがのっています。客用卓が立てられています。....
あなたも私も」より 著者:久生十蘭
ことなの?」 芳夫は椅子から立ちあがると、脇卓のテーブル・クロースをまくって、棚板の上に置いたテープ・レコーダーを見せた。 「こんな仕掛けがしてあるんです……....
円太郎馬車」より 著者:正岡容
りがちらばっている大きな台所へゆくと、チャンと大工道具が置かれてあった。お八重が棚板を二枚持ってきてニコッと笑っていった。 「オイきた」 その棚板を左手でかか....