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棚雲
「棚雲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
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検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「死者の書」より 著者:折口信夫
西に向って居た。日は、此屋敷からは、稍坤によった遠い山の端に沈むのである。西空の
棚雲の紫に輝く上で、落日は俄かに転き出した。その速さ。雲は炎になった。日は黄金の....
「なよたけ」より 著者:加藤道夫
行く。文麻呂は、魔に憑かれたように、天空の彼方を打ち眺める。…… 月は白銀に輝く
棚雲の上、異様に冴え渡って行く。 現し世の 旅にまどいて 甲斐なくも 散るべきも....