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棟上げ
「棟上げ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
棟上げの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「出家とその弟子」より 著者:倉田百三
っけね。お前のおかげで道俗の喜捨は集まった。この地を卜したのもお前だった。 僧一
棟上げの日のうれしかったこと。 親鸞 あの時私とお前と仏様の前にひざまずいて五つ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
の舞台普請をほぼ終わっていた。付近の山の中に適当な普請木を求めることから、舞台の
棟上げ、投げ餅の世話まで、多くは金兵衛の骨折りでできた。その舞台は万福寺の境内に....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
の餅まきがはじまったのだ。集まった人たちはただこれだけを待っていた。彼らにとって
棟上げと餅撒きは同義語なのだ、当事者もまた高らかにそれを謳《うた》って置きたい。....
「魔像」より 著者:林不忘
来ていた。 長者町の筆屋の店頭《みせさき》は、さすが町内第一の豪家《ごうか》の
棟上げだけあって、往来も出来ないほど、一ぱいの人集《ひとだか》りだ。紅白《こうは....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
と、その間に、あの娘の姿が見えなくなってしまったことがあるんでございますからね」
棟上げをしたばかりの普請場であった。屋根は葺きかけてあるが、壁もない、羽目板も打....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
は偶々同じ語があっても、それは只至って限られたる意味に用いられる。たとえば普請の
棟上げの日に投げる餅、死人のあった時に直ぐに造って供える団子などは、その製法がす....
「母の手毬歌」より 著者:柳田国男
になったのだが、それでも飛騨の白川のような辺鄙な土地では、たった一人の大工がきて
棟上げまですむと、あとは村の人にまかせてかえったそうである。土佐の山村でも、隅葺....