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棲息
「棲息〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
棲息の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
る外にも、その又あらゆる結合を無限に反覆して行かなければならぬ。して見れば我我の
棲息《せいそく》する地球も、――是等の結合の一つたる地球も太陽系中の一惑星に限ら....
「第五氷河期」より 著者:海野十三
かった。高さ数百メートルの氷河の下なる地上には、もはや一人の人間、一頭の白熊さえ
棲息していることを許されなかったからだ。大死滅だ。生物は、自然の猛威の前に、すっ....
「生きている腸」より 著者:海野十三
《はらわた》の誕生後五十日目ころ――誕生というのは、この腸《はらわた》が大気中に
棲息するようになった日のことである――においては、その新生物は医学生吹矢隆二の室....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
た妙な土塊の中の洞穴であったが、ああした変な穴居者が、この整然としたT市の真中に
棲息するとは不思議千万なことだった。その「深夜の市長」という意味は、いままでの見....
「恐しき通夜」より 著者:海野十三
担任する研究題目で、航空学に関する動物実験なので、気圧の低くなった硝子鐘のなかに
棲息するモルモットの能力について、これから一時間毎に、観測をしてゆこうというのだ....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
紫の立葵のこと及びその色ちがいのもので赤や白のものがあることや、日本全国到る処に
棲息するサワ蟹のこと、特にその鋏に大小の差があって鋏に糸をつけるとすぐそれが※げ....
「海底大陸」より 著者:海野十三
いてのべましたとおり、アトランティス大陸の生物が約四千年近くの間、海面下において
棲息をつづけ、そして、今日わが人類と交渉を持つようになったのであると考えています....
「地球盗難」より 著者:海野十三
、世界各地における戦争は、無期休戦に入ることを広く告げられた。 「われわれ地球に
棲息する人類は、骨肉|相食む闘争を即時中止し、全人類一致団結して、やがて侵入して....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
たが、地球とこのガン星とは、まったくおなじ気候や空気密度などではない。地球にいま
棲息している人間や動物植物は、地球の気候風土にたえられるものばかりであって、それ....
「海底都市」より 著者:海野十三
ているのだった。 「――いいえ違うわ、わたくしは、改造以前の人間といえども、海に
棲息《せいそく》し得る特質を具備《ぐび》していると思うの。それは、あの人類は、海....
「火星探険」より 著者:海野十三
かなり有毒だ。しかし火星の生物にとっては、R瓦斯は無害なんだ。いや彼等にとっては
棲息するために必要な瓦斯なんだ、ちょうどわれわれが酸素を必要とするように……」 ....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
をあげて呟いた。 「しかしそれは合点がいかぬですなあ。一体わが太陽系では、生物が
棲息しているのは、わが地球と、その外に若し可能ありとすると火星しかない。他の遊星....
「軍用鼠」より 著者:海野十三
ェットなる人物は、この軍用鼠の研究家であった。彼の住む寒い白国には鼠というものが
棲息していなかった。それでやむを得ず密輸の名手レッドを駆使して、紅国の鼠を輸入さ....
「科学時潮」より 著者:海野十三
あった。 でこの解決を物理学界の某博士がつけている。 「この怪人こそは、金星に
棲息する者である。彼はラジウム・エマナチオンで、斯くの如き怪速力を出して居るもの....
「葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
、水の色は殊にやや濁を帯びたが、果もなく洋々として大河のごとく、七兵衛はさながら
棲息して呼吸するもののない、月世界の海を渡るに斉しい。 「妙法蓮華経如来寿量品。....