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棹立ち
「棹立ち〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
棹立ちの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「八人みさきの話」より 著者:田中貢太郎
まるものか」 と、うち消して二人でその墓地へ入って、草を刈っていると、黒い蛇が
棹立ちになって二人の前へ出て来た。二人は鎌も何も捨てて置いて逃げだした。蛇は二三....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
前足の間から二匹の内証話を聞こうとした。それを犬が素早く発見して吠え付いた。馬は
棹立ちになった。そうして二匹とも今度は勘弁ならぬという体で逐いまわし初めた。 ....
「三国志」より 著者:吉川英治
鉄弓の弦をはなれた一|矢は、白馬の環囲に突きささった。 喉に矢を立てた白馬は、
棹立ちに躍り上がって、一|声いななくと、どうと横ざまに仆れた。芙蓉の身も、劉備の....
「三国志」より 著者:吉川英治
な、 「下郎っ」と、凄まじい怒りを見せて打ってかかった。 張飛は、乗ったる馬を
棹立ちに交わしながら、 「よいしょッ」 と、相手の反れた戟へ、怒声をかけてやっ....