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「棺槨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

棺槨の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
しまった。検事は胸苦しくなった息をフウッと吐き出して、 「それでは、オフェリヤの棺槨の外から、君が風間九十郎を透視した理由を聴こう。僕は、それを不思議現象だけで....
空家」より 著者:宮崎湖処子
身を投げて彼方此方に奔走し、ようやくにその議を翻し、寺院にも葬儀を頼み、大工にも棺槨《かんかく》を誂《あつら》え、みずから犂《すき》をとりて墓を掘り、父老、女房....
三国志」より 著者:吉川英治
がら、その場に昏絶してしまった。 はや冬風のすさぶ中、許都郊外の南原に、立派な棺槨(墓地)が築かれた――。老母の死後、曹操が徐庶をなぐさめて贈ったものの一つで....
三国志」より 著者:吉川英治
枕頭をめぐる人々の嗚咽の声が外まで流れた。 高陵の地、父の墓のかたわらに、棺槨衣衾の美を供えて、孫権はあつく葬った。歌舞音曲の停まること月余、ただ祭祠の鈴....
三国志」より 著者:吉川英治
たことだけは事実であった。 呉侯は、呂蒙の死に、万斛の涙をそそいで、爵を贈り、棺槨をそなえ、その大葬を手厚くとり行った後、 「建業から呂覇を呼べ」と、いいつけ....