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椈
「椈〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
椈の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
道理はない。すでに法水は、墓※の所在を知っていたのである。
「先刻窓越しに、太い
椈の柱を二本見たので、それが棺駐門であるのを知ったのだよ。いずれ、ダンネベルグ夫....
「『注文の多い料理店』新刊案内」より 著者:宮沢賢治
み》や、かなしみでさえそこでは聖《きよ》くきれいにかがやいている。 深《ふか》い
椈の森や、風や影《かげ》、肉之草や、不思議《ふしぎ》な都会《とかい》、ベーリング....
「二つの松川」より 著者:細井吉造
無色に近い水の色、深淵に泳ぐ岩魚《いわな》の姿、みずみずしい大葉柳や楢《なら》、
椈《ぶな》の森林、片桐松川の鬼面に脅かされた目には、飯田松川の流れは高雅にすぎた....
「釜沢行」より 著者:木暮理太郎
に通り越し、赤沢の合流点に着いたのは丁度十二時であった。途中の闊葉樹林は主として
椈であるが、直径二、三尺以上にも及ぶものが少なくない。黒平方面から金峰山に登る間....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
時出発。一時五十分、猫又山頂上。二時二十五分、出発。三時三十分、猫又の池。五時、
椈倉峠着。左に雪渓を下ること四十分にして、小黒部谷の支流中ノ谷の河原に野営。 毛....
「黒部川を遡る 」より 著者:木暮理太郎
は嬉しかった。空谷を過ぎて、山かせぎなどする人の休場である山の鼻で一休する。桂、
椈の大木が多い。此谷に這入って以来、強い期待を以て毎日のように嘱望して、いつも雲....
「春の大方山」より 著者:木暮理太郎
』の文である。恐らく窟内の模様は其当時と変ったところもあろう。 人穴の附近は、
椈、楢、檜などの大木があるが、其北は広袤数里に亘って、小灌木の外には殆ど目を遮る....