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椋の木
「椋の木〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
椋の木の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「少年探偵長」より 著者:海野十三
することだった。春木少年は走りだしたがまたもや戻ってきた。彼は、そこに聳えている
椋の木の根方を、ありあわせの石のかけらで急いで掘った。 しばらくして、彼が手を....
「狸のお祭り」より 著者:豊島与志雄
幡様の横にある、大きな椋《むく》の木を見上げました。五郎八も立ち止まって、同じく
椋の木を見上げました。そして二人はしばらく、ぼんやり眺めていました。それももっと....
「法然行伝」より 著者:中里介山
聞く人、不思議の思いをなさないものはなかった。それからその木を両幡《ふたはた》の
椋の木と名をつけた。年を経て傾き古くなったけれど、この
椋の木は異香が常に薫じ、奇....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
見ると、虚無僧ふたり、のがさじという勢いで追いかけてくる。 土塀のそばに一本の
椋の木があった。 それへ跳びついて手をかけると、 「周馬ッ、周馬――ッ」 と....