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植林
「植林〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
植林の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
た。その第二は樹《き》でありました。荒地に水を漑《そそ》ぐを得、これに樹を植えて
植林の実を挙ぐるを得ば、それで事《こと》は成るのであります。事《こと》はいたって....
「恐怖城」より 著者:佐左木俊郎
いながら馬車を追い進めた。 3 原生闊葉樹林帯を抜けると、馬車は
植林|落葉松《からまつ》帯の中を通り、開墾地帯に出ていった。道はようやく平坦《へ....
「河明り」より 著者:岡本かの子
く濤のように、梢や枝葉を空に振り乱して荒れ狂っている原始林の中を整頓して、護謨の
植林がある。青臭い厚ぼったいゴムの匂いがする。白紫色に華やぎ始めた朝の光線が当っ....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
のだと聞き、小才田と言うところから兵庫県へ向って深い谷を上って行きます。この谷は
植林してあってだいぶ奥までいい道があります。しかし海抜一〇〇〇メートルあたりから....
「不尽の高根」より 著者:小島烏水
ている、うぐいすのなく音も交る。武蔵野に見るような黒土を踏んで、うら若いひのきの
植林が、一と塊まりに寄り添っている、私たちの足許には釣鐘草、萩、擬宝珠、木楡が咲....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
くとも、温かい心を当てていただけの相違なのに過ぎません。 そう言って、老農は、
植林も農業も、地味、種苗、耕作は第二、第三で、作物をわが子として愛するの心、これ....
「北京・青島・村落」より 著者:豊島与志雄
市を翼下に納むるの概があり、周囲に広い公園地帯をめぐらしている。外城もまた広大な
植林地のなかに、天壇の紫瓦朱壁の堂宇が聳えている。市内を歩いて、少しく視野のきく....
「火の扉」より 著者:岸田国士
で窓から流れこむ。このあたりは、東京から一時間という郊外電車の沿線で、数十年前に
植林を切りひらいた分譲地であるが、住宅はまだ建ちそろわず、道路だけは広く縦横に通....
「荒蕪地」より 著者:犬田卯
しても同様だが、そういう訳の分らぬ連中に落札されてしまって、その畦や畑境へ無茶な
植林でもされた日には……何となれば連中とて今度は租税が出るのだから、ただ放置する....
「皇海山紀行」より 著者:木暮理太郎
州峠の上州側には六林班の鉄索運転工場がある。今は其処の伐採中で、八林班の方は既に
植林済みとなって、人は入っていないとのことであった。思ったより楽に登れそうなので....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
こと数里にして、両岸森林の鬱々蒼々たる所に出ず。松檜の類最も多し。これみな人工的
植林なり。その前後に渓流の湖をなすものいくたあるを知らず。 汽笛声中度林。 (汽....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
もとめつつある中国人民の姿をみまして本当に敬服しているしだいであります。(拍手)
植林に治水に農業に工業に中国人民の自然とのたたかいの勝利の姿をみるのであります。....
「ワーニャ伯父さん」より 著者:神西清
もかもおできになるんですもの。……病人を治したり、森を植えつけたり…… エレーナ
植林だの医術だのということは、じつは大した問題じゃないのよ。……ねえ、いいこと、....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
げた南瓜棚の端に赤い布なども干してあった。島を離れると一段高い木地屋だ。細い路が
植林した杉の若木の間を蛇の如くうねって行く。原はそう広くはないが長さは五、六町あ....
「黒部川を遡る 」より 著者:木暮理太郎
里二十二町と書いてあった。対岸に嘉々堂谷を見送り、行手に森石谷を迎えて、間もなく
植林した落葉松林の美しい五味平を過ぎると、黒部川第一の貢流黒薙川の釣橋を渡った。....