植物界[語句情報] »
植物界
「植物界〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
植物界の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
ゆることでありました、このことについてダルガスは非常の苦心をもって研究しました。
植物界広しといえどもユトランドの荒地に適しそこに成育してレバノンの栄えを呈《あら....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
を観測すると種々な季節を決定するのに特別有用であるということを発見した。季節は動
植物界を支配する。しかるに人類の存続は結局全くこの有機界による。そういうわけで、....
「藤の実」より 著者:寺田寅彦
ては他日適当な機会に適当な場所で報告したいと思う。 それはとにかく、このように
植物界の現象にもやはり一種の「潮時」とでもいったようなもののあることはこれまでに....
「春六題」より 著者:寺田寅彦
ために植物の生長や運動が私の見た活動写真のように見えだしたらどうであろう。春先の
植物界はどんなに恐ろしく物狂わしいものであろう。考えただけでも気が違いそうである....
「沓掛より」より 著者:寺田寅彦
の夏の自然界は実に珍しいものばかりであった。その中でもこの地方のやや高山がかった
植物界は、南国の海べに近く生い立った自分にはみんな目新しいもののように思われるの....
「日本人の自然観」より 著者:寺田寅彦
観に複雑多様な特色を付与する効果をもっているのである。のみならずまた火山の噴出は
植物界を脅かす土壌の老朽に対して回春の効果をもたらすものとも考えられるのである。....
「五月の唯物観」より 著者:寺田寅彦
に移るまでの間にちょっとした中休みの期間があるような気がする。少なくも自分の家の
植物界ではそういうことになっているようである。 四月も末近く、紫木蓮の花弁の居....
「浅草紙」より 著者:寺田寅彦
その植物が何だということがどうしても思い出せなかったりした。 これらの小片は動
植物界のものばかりでなく鉱物界からのものもあった。斜めに日光にすかして見ると、雲....
「箱根熱海バス紀行」より 著者:寺田寅彦
気のする山である。形態が火山のようで、しかも大部分植物で蔽われている。しかしその
植物界の「社会状態」が火山でない山とはだいぶ様子が違っているらしく見える。植物社....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
lin's Miscell. p. 9. これは議論の余地なく本当である。動
植物界を通じて、自然は生命の種子を、最も惜しみなく気前よく播き散らしたが、しかし....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
死に関する以上の如き見解を改めることを許さないのである。そして私が二つの特例を動
植物界から引用した主たる理由は、ある部分的の改良が行われ、またこの改良の限界を正....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
倭名類聚鈔《わみょうるいじゅしょう》』に出ている。 日本にはアケビが二つある。
植物界では一つをアケビ、一つをミツバアケビといって分けてあるが、アケビはじつのと....
「植物知識」より 著者:牧野富太郎
り桔梗花《ききょうか》は、自家結婚ができないように、天から命ぜられているわけだ。
植物界のいろいろな花には、こんなのがザラにある。花を研究してみると、なかなか興味....
「ムジナモ発見物語り」より 著者:牧野富太郎
後に、それを「植物学雑誌」で世界に向つて発表した。そして、このムジナモはわが国の
植物界でも極めて珍らしい食虫植物として、いろいろの書物に掲げられて、日本でも名高....
「雨の上高地」より 著者:寺田寅彦
られ、ほんのところどころに何かの黄葉を点綴しているだけである。夏から秋へかけての
植物界の天然の色彩のスペクトルが高さ約千メートルの岩壁の下から上に残らず連続的に....