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椏
「椏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
椏の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「片信」より 著者:有島武郎
宣言一つ」というものを投書した。ところがこの論理の不徹底な、矛盾に満ちた、そして
椏者《あしゃ》の言葉のように、言うべきものを言い残したり、言うべからざるものを言....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
すのでその獣形種々あるが、欧州諸邦に兎に作るが多い、その理由はフレザーの大著『金
椏篇《ゴルズン・バウ》』に譲り、ここにはただこんな事があると述べるまでだ。グベル....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
故、サンタル人は、睡中人の魂|出行《である》くに、蜥蜴と現ずと信ず(フレザー『金
椏篇《ゴルズン・バウ》』初版一巻一二六頁)。『西湖志』に、銭武粛王の宮中夜番を勤....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
も西洋人に解らぬ事で、わが邦で解りやすいのが多くある。三十年ほど前フレザーが『金
椏篇《ゴルズン・バウ》』を著わして、その内に未開国民が、ある年期に達した女子を定....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
で保存し、その節他の一羊を殺して前年の※肉を食うた跡へ入れ替える(フレザーの『金
椏篇《ゴルズン・バウ》』一板二巻三章)。これらいずれも穀精山羊形で現わると信じた....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
の帚に小松を添えて鼠どもグズグズいわば燻ぶるぞと脅かしたのだ。 フレザーの『金
椏篇』初板三章に、農家が恩威並び示して田畑の害物を禁厭《まじない》する諸例を挙げ....
「四国遍路日記」より 著者:種田山頭火
だか私も山羊のような! (十一月二十日)(十一月十九日も) つつましくも山畑|三
椏咲きそろひ 岩が大きな岩がいちめんの蔦紅葉 なんとまつかにもみづりて何の木 銀....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
に何かからくりがあるのだと思うが……」 と、言いながら、懐中《ふところ》から三
椏紙《みつまたがみ》を横に綴じた捕物帖を取出し、 「……象の右の前脚に入ったのは....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
紙片を引出した。 懐帳面《ふところちょうめん》の紙を引裂いたのらしく、丈夫な三
椏紙《みつまたがみ》で、たぶん血であろう、端の方にべッとりと赤黝《あかぐろ》い汚....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
なものであったが、惜しいことには今枯れたとのことを聞いた。その幹は横斜屈曲して枝
椏を分ち葉を着け繁っている。先年私はこの高野山に登って親しくこれを見かつ枝を採っ....
「白峰の麓」より 著者:大下藤次郎
。対岸に幾棟かの藁屋根が見える。そこは上湯島だという。長い釣橋が一直線に見える。
椏や山桐や桑や、人の植えた木が道に沿うてチラホラ見える。焼畑には哀れな粟や豆が作....
「穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
池、焼岳も霞岳もよく見える、もうここに来ると偃松は小くなって、処々にその力なき枝
椏を横たえ、黄花駒の爪は独笑顔を擡げている、東南方数町に峰「信濃、前穂高岳、並木....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
ここのを第一といいます。有名な「鳥の子」は今や海外でも、もてはやされている品。三
椏を主な材料とします。きめ細かく滑かなため、印刷の用紙として上々のものであります....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
ては、人種の別と言えぬ事もない。かくて段々と年代を経るに従って多くの枝がさく。三
椏の木が一本の幹から段々と無数の枝に分れる様なものです。しかしそれと同時に人類は....