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検出
「検出〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
検出の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
、ウラニウムなどの放射性物質がついていませんでしたか」 「今までのところ、それを
検出し得ない。多分付着していないのであろうと思う」 「それはおかしいですね」 ....
「蠅」より 著者:海野十三
した。ことに私どもの研究室の中では、宇宙線が霞のように棚曳いている。恐らく街頭で
検出できる宇宙線の何百倍何千倍に達していることだろうと思う。私はこうして実験を続....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
人が酒に酔っているかなにかすれば、気がつかないで飲んでしまうだろう。砒素は簡単に
検出できるから、あとで検べてみよう。しかしまず間違いないと思うネ」 「まア、水瓶....
「デパートの絞刑吏」より 著者:大阪圭吉
動機はどこにあるか? しかしこれらの問題を解決するためには、私は先ず首飾の指紋を
検出して見ますよ。では、ご緩り――」 司法主任は、元気な挨拶を残し、部下の警官....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
るいはその中から、君の耄碌さ加減が飛び出して来んとも限らんからね。ところで、君の
検出法は?」
乙骨医師はところどころ術語を交えながら、きわめて事務的に彼の知見....
「カンカン虫殺人事件」より 著者:大阪圭吉
、刃先の方には血痕らしい赤錆が浮いている。 『残念だがこう穢れていては迚も指紋の
検出は出来ん。』 喬介は、手袋の指先で、柄元の塵を払い退けた。と、鮮かにG・Y....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
槌で叩きつぶされた。頭目が、かんしゃくをおこして、やっつけたのである。X線装置が
検出した結果を信じなかったのだ。破片があたりにとび散った。まわりにいた者は、あッ....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
った。それは放射能《ほうしゃのう》物質から出る放射線を捕えて、その放射線の強さを
検出する計数管《けいすうかん》の装置であった。 (無電装置と放射線計数管と――妙....
「金属人間」より 著者:海野十三
す。もうひとつですね。ここにあるのは生命をもった頭脳から放射される一種の電磁波を
検出する装置です。ことに、劣等な生物のそれに対する装置です。ことに、劣等な生物の....
「地球要塞」より 著者:海野十三
―この島では、光と音と、そして電磁波《でんじは》とが、すこぶる鋭敏《えいびん》に
検出されるようになっていた。―― かく物語る私とは、何者であろうか? 名乗る....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
見されたに違いなかったのである。さもなければ分析試験を俟って多量のグリコーゲンを
検出することができたであろう。いずれにしても、それは生理的な落としものであること....
「花束の虫」より 著者:大阪圭吉
だ。もう気付いたろうが、僕はこの艶のいい皮の表面から、同一人の左手の拇指紋を既に
検出したんだ。――君。岸田直介の殺害犯人は比露子夫人だよ。さあ。これを御覧――」....
「人魚謎お岩殺し」より 著者:小栗虫太郎
た、これは後日のことであったが、そうして宅悦の顔に滴り落ちた血糊の紅には、何一つ
検出されたものはなかったのであった。 法水は、その仮髪を置くと、はじめて思い出....
「誤った鑑定」より 著者:小酒井不木
要求はきき入れられ、胃の内容物はブライアン氏の手許に届けられた。氏は早速、砒素鏡
検出法を始め、その他の方法によって分析に取りかかったが、大量は愚か、砒素の痕跡さ....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
たものであった。しかるに出羽において留守所の吏員は従来の慣例に背き、地頭の間田を
検出しようとしたので、ために地頭らの愁訴となり、同月二十四日大江広元の名をもって....