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検問
「検問〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
検問の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
上瑞と尊んだのだろ、『類函』に〈『後魏書《こうぎしょ》』、兎あり後宮に入る、門官
検問するに従って入るを得るなし、太祖|崔浩《さいこう》をしてその咎徴《きゅうちょ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
わかります。さりとて、弁信は、ソクラテス流の産婆術を以て、米友を苦しめんがために
検問をかけたのではありません。自分の喋りまくる順序としてのプロローグに過ぎないの....
「原爆詩集」より 著者:峠三吉
ける 私服警官の堵列するなかを 外国の高級車が侵入し デパートの出入口はけわしい
検問所とかわる だがやっぱりビラがおちる ゆっくりと ゆっくりと 庇にかかったビ....
「肌色の月」より 著者:久生十蘭
の金曜日の朝以来、萩、十足《とおたり》、湖水の分れ道、吉田口……この四ヵ所で終日
検問を実施しているが、大池らしいやつが出た形跡がないから、潜伏しているなら、湖水....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
は今や物々しい戦備の中にあるらしい。街道の比叡ノ辻では、柵を結んでいちいち往来を
検問しているし、日吉ノ社には、僧兵の陣が、湖を望んで、なにかどよめきをあげている....