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「検地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

検地の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
が残った。その屋敷跡には代官屋敷の地名も残ったが、尾張藩への遠慮から、享保九年の検地の時以来、代官屋敷の字を石屋に改めたともいう。その辺は岩石の間で、付近に大き....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
で、木曾山の前途には関心を持つらしい。半蔵は宗太と一緒にその書類に見入った。享保検地以来のことを記したあたりはことに省いてあって、そのかわり原案の草稿にない文句....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ろの影響は……」 と前置きして、関守氏がこんなことを語り聞かせました、 「今度の検地は、江戸の御老中から差廻しの勘定役の出張ということですから、大がかりなものな....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
だちぶしょうゆうみつなり》の故郷というところで異変にでくわした。 幕府の代官の検地というのがあって、それと土地の者とが衝突して、その巻添えを喰ったために、米友....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
なんです、事の起りと、それから、騒動の及ぼす影響は……」と前置をして、 「今度の検地は、江戸の御老中から差廻しの勘定役の出張ということですから、大がかりなものな....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
湖上湖辺の物騒さ加減を知っているだろう」 「百姓一揆《ひゃくしょういっき》とか、検地騒動とかで、えらく騒いでいるようすじゃございませんか」 「だいぶ民衆が騒いで....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
る所以《ゆえん》を知らず、いやに気の強い子供だと軽くあしらって、 「御天領から御検地のお代官がいらっしゃるのだ、間違いのないように引込んでいな」 そう言い捨て....
十二支考」より 著者:南方熊楠
その中に分別顔する鼠云々、きっと案じ出したる事あり、このほど聞き及びしは近江国御検地ありしかば免合《めんあい》に付きて百姓稲を刈らぬ由。たしかに聞き届くるなり、....
少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
の雲が東の空に浮いていた。清涼な風が身をひきしめてすがすがしい。ぼくらは第二の探検地、北方をさしてすすんだ。およそ四キロメートルばかりのあいだは、浜辺一帯の岩つ....
和算の社会的・芸術的特性について」より 著者:三上義夫
言状に算用を大切にしなければならぬことをいい、織田信長は天正七、八年頃から全国の検地に着手し、豊臣秀吉もまた遺志を継いだのであろうか、天正十三年頃から同じ事業に....
文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
なる。城郭も著しく発達するが、築城には必ず測量等の必要があったろう。 あるいは検地の事業が始まる。鉱山を開発する。貨幣の鋳造が行われる。水利等も起こさなければ....
オシラ神に関する二三の臆説」より 著者:喜田貞吉
たように、ふつうにこれを藩祖酒井宮内大輔忠勝に関係して説明している。忠勝入国の際検地が案外寛大であったので、農民その徳を頌し、土地を測るに用いた間竿を切って神に....
特殊部落の人口増殖」より 著者:喜田貞吉
いるのである。ことにこの高家川部落創設許可の際の約束書に、「隣村萩原村慶長年暦御検地の砌、皮田の者三人之由、此節にては多人数に相成、野山等苅込にて、本郷一統迷惑....