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検番
「検番〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
検番の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ある心の風景」より 著者:梶井基次郎
花を何千本売って、この廓《くるわ》で四番目なのだと言った。またそれは一番から順に
検番に張り出され、何番かまではお金が出る由言った。女の小ざっぱりしているのはそん....
「世相」より 著者:織田作之助
まだ娘の頃、彼女に恋した男がいる。その情熱の余り女が芸者になれば自分も男衆として
検番に勤め、女が娼妓になれば自分もその廓の中の牛太郎になり、女が料理屋の仲居にな....
「近眼芸妓と迷宮事件」より 著者:夢野久作
が出たので、直ぐに飛び付くように金兵衛の素行調べに移った訳だが、その妾というのは
検番を調べてまわると直ぐに判然った。芳町の芸妓で取って二十五になる愛吉というのが....
「高尾ざんげ」より 著者:豊島与志雄
上さんのそばに、ぴたりと坐りました。 「お上さん、お願いよ。今晩、お頼みするわ。
検番ぬきに、あたしもお客さんなみにね。」 お上さんはゆっくり頷きながら、小首を....
「ニューフェイス」より 著者:坂口安吾
シンちゃんの開店披露の印刷物で、これを知人へ郵送する、近所の会社や商店へくばる、
検番で調べて芸者へおくる、女学校の門前で手渡す。 これを読んで驚いた千鳥波が、....
「京鹿子娘道成寺」より 著者:酒井嘉七
頃からか、月に十日のお稽古を、こちらでもなされていたのでございます。何分にも、巽
検番の指定なさったお師匠でございますので、お稽古人は、ほとんど全部、芸者衆でござ....
「挿話」より 著者:徳田秋声
時分から知っていた。秋祭の時、廓に毎年屋台が出て、道太は父親につれられて、詰所(
検番)の二階で見たことがあったが、お絹の母親は、新調の衣裳なぞ出して父に見せてい....