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検見
「検見〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
検見の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
ってつけで、とても役にはたたねえという――当然、御上納のときの検査方から、職場|
検見《けみ》の役人たちに、お咎《とが》めがくることになったのさ」
一〇
闇....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
四十八 まもなく、ここへ現われて来たのは、珍しく両刀を帯びた
検見衆《けんみしゅう》らしいのが二人、間竿《けんざお》を旗差物《はたさしもの》の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
メテヤッタガ、嬉シガッタ、彼地ヨリ帰ルト礼ヲスルト云ウカラ、ソノ約束デ別レタガ、
検見中心得ノコトモ有ルカラ、ソレヲ手紙ニ書イテ送ッタガ、フト取落シタガ、兄ガ拾ッ....
「初恋」より 著者:矢崎嵯峨の舎
食として、なお四方山の話をしていた。 その時勘左衛門の話に、このひょうきん者が
検見の伴をして、村々を廻わッて、ある村で休んだ時、脚半の紐を締め直すとて、馬鹿な....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
わたる鼓の音 亀戸から市川へ出、八幡を過ぎ船橋へあらわれ、津田沼から幕張を経、
検見川の宿まで来た時であったが、茶屋へ休んで一杯ひっかけ、いざ行こうと腰を上げた....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
土持|岱助《たいすけ》
広敷横目付 野村喜八郎
郡見廻 山内作二郎
地方
検見 松元一左衛門
琉球館掛 大久保次右衛門(大久保利通の父)
広敷書役....
「握り寿司の名人」より 著者:北大路魯山人
加わらなければ寿司を構成しない。その他、本場ものの穴子の煮方が旨いとか、赤貝なら
検見川の中形赤貝を使うとかで、よしあしはわけもなくわかるが、とにかくまず材料がよ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
「読めたわ」 「なんぞ、こちらへも」 「うさんな六波羅武士どもが、郷々の田涸れを
検見にまいったなどと申しながら、それとなく邸内を窺い見つつ、小半日もムダばなしの....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
こもとは、新田殿の家臣か」 「さようにござります。いつも街道木戸番所に詰めておる
検見役、里見新兵衛ともうす者で」 「ならばちょうどよい。新田殿へも税物の御下命が....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
に思ったか、 「蔵帳一切をこれへはこべ」 といいつけていた。 彼は、それらの
検見帳から、領下の戸帳や蓄備倉の表や年貢控えなどを克明に見終っての後。 「爺、お....
「脚」より 著者:吉川英治
修理は、号を象山といい、学者で、砲術家で、経世家だと聞えている。一頃は、目付役兼
検見方として、千曲川を改修し、山には檜を植林し、低地には、林檎苗を奨励した。又、....
「鬼」より 著者:吉川英治
ら与右衛門は何年も飯を噛む間はなおさら考えた。 (何か御奉公したい) ある年、
検見役人に尾いて、岩木川の水害を検分に行った時、彼は後に残って、なお旅をつづけ、....