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検診
「検診〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
検診の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
に参ったのでな。行くにはあたるまいとも存じたが、役儀のてまえそうもなるまいから、
検診してさっそく非人どものほうへ下げ渡させましたわい」 「そのとき、なんぞお気づ....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
。
その脈搏を取り上げた若林博士は、時計のセコンドと睨み合せつつ、麻酔の効果を
検診し初めました。その真黒い博士の姿が、心持ち頭を傾けたまま、石像のように動かな....
「無系統虎列剌」より 著者:夢野久作
せられるような気がするよ。 現在当大学では吾輩の監督の下に、解剖、血清、細菌、
検診、毒物、精神病、心理、詐病鑑定、災害
検診なんて仕事を研究しているにはいるんだ....
「ある遊郭での出来事」より 著者:若杉鳥子
良な髪油と白粉との悪臭を放ちながら、白昼公然奇異な一群をなして、ぞろぞろと病院へ
検診にやられる姿は、同性全体が担わなければならない耻かしめではないか。そして彼女....
「自覚について」より 著者:宮本百合子
い若い女性は性病撲滅のためという理由によって、警察にとめられて吉原病院で強制的な
検診をさえも受けさせられるような屈辱と苦痛を忍んで生きているということを聞いたら....
「呉秀三先生」より 著者:斎藤茂吉
に出席している間に『精神病学集要』・『精神病学要略』・『精神病鑑定例』・『精神病
検診録』・『精神病診察法』等の書物を知り、傍ら『柵草紙』の文章や医学雑誌(『中外....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
、秋笹正之輔 上申書 四 │ 七六〇 │四〇・二八
一、大泉
検診書類 一 │ 四 │ ・二二
一、秋笹正之輔....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
別に洗うものは別にとさえ出来ていたらいいのに。そんな先生が、一つの村で結核の集団
検診をした報告を本にしたりして時流にのっているのは、殆ど非人道的ね。実の妹をそう....
「山上湖」より 著者:豊島与志雄
取り、池に浸してある竹籠に入れる。籠の中の魚は、一匹一匹手掴みにして、腹中の卵が
検診される。雌鱒の池のことだ。卵が成熟しておれば、ちょっと腹をしぼると、赤い卵が....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
いるというが、表向きだけのことで、街娼以外の、定住したパンパンは公娼と同じこと、
検診をうけ、つまりは公認の営業をやっているのである。 私は新宿へ飲みに行くと、....
「双面獣」より 著者:牧逸馬
として裏書きされた。デトロイトの裁判医セ・オフィル・ラファエル博士がホテリングを
検診して、幼児に誘惑を感ずる特殊のサディストで、其の宗教的一面は、この自分の中の....
「墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
体は爛れてフヤケテ、皮膚が剥けて、もう滅茶滅茶だという話でやした」 おまけに、
検診していた警察医が、大声を上げました。 「おう……殺られてる……殺られてる……....
「歌う白骨」より 著者:妹尾アキ夫
をもって、グランパス船長にともなわれて船にのると、私たちは小屋にはいって、死体の
検診をはじめた。 死人は海員らしい服を身につけた小柄の年寄で、まだ死んでから、....